「TPOをわきまえてください」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「TPOをわきまえてください」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では、ビジネスシーンでも使われることの多い表現の「TPOをわきまえてください」について、その意味や使い方を分かりやすく説明します。

「TPOをわきまえてください」とは?意味

「TPOをわきまえてください」の表現で、キーとなる言葉の「TPO」について、最初に説明します。

「TPO」「T」「time(時)」の頭文字で、「P」「place(場所)」の頭文字で、最後の「O」「occasion(場合)」の頭文字で、これを繋いだ略称が「TPO」です。

従って「TPO」「時、場所、場合」の意味となります。

この略称は、英米では使われることはなく、和製英語と言えます。

また「わきまえる」とは「 物事の道理をよく知っていることや、心得ていること」の意味です。

従って「TPOをわきまえてください」とは、「時や場所や場合の違いを心得てください」との意味になり、具体的には「時や場所や場合の違いを心得た言動やマナーをしてください」と言った意味で使われます。

「TPOをわきまえてください」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

この表現は、もとは主に服装・ファッションに関して使われていましたが、現在では広くマナーや言動全般に対して使われています。

例えば、言葉遣いなら、友人や親しい同僚と話す場合と、上司や目上の人と話す場合では敬語を使ったり、言葉遣いを変えるのが一般的です。

また、服装のマナーとしては冠婚葬祭ではどんな服装をすべきかなどが挙げられます。

社会人としては、「TPOをわきまえてください」と指摘される様なことがない様にすべきと言えます。

学生から就職して会社員になると、会社で接遇やマナーの研修などが行われることが多いですが、これは言い換えれば「TPOをわきまえる」基礎研修と言えるでしょう。


「TPOをわきまえてください」を使った例文

・『彼はファッションセンスは全くありませんが、TPOをわきまえてくださいと指摘される様なファッションはしません』
・『最近の若者の中には、誰に対してもため口を使う人が増えています。そんな若者を見ると思わず、TPOをわきまえてくださいと言いたくなる』

「TPOをわきまえてください」の類語や言い換え

「TPO」の類語としては「時や場所や場合」が挙げられ、また「わきまえる」の類語としては「心得る」「考慮する」が挙げられます。

従って、これらを組み合わせて「TPOをわきまえてください」は、例えば「時や場所や場合を考慮して下さい」等と言い換えることが出来ます。

まとめ

「TPOをわきまえてください」とは、「時や場所や場合の違いを心得たファッションやマナーや言動をしてください」との意味の慣用句です。

ここで使われている「TPO」は和製英語なので、注意が必要です。