「お申し越しの件」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「お申し越しの件」とは?
はじめに「お申し越しの件」の意味を解説していきます。
「申し超す」は「言ってよこす」を意味することばです。
これに「お」を付けて、「お申し超す」とすることで、丁寧な表現になります。
ここでは、「お申し越しの件」としていることから、メールや手紙などで「言ってよこした件」の意味で使用されています。
相手からもらった内容に言及する場合に、便利に使える表現なのです。
「お申し越しの件」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「お申し越しの件」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが取引先からメールを受け取ったとします。
メールの内容は問い合わせでした。
サービスの契約終了日を知りたいとのものでした。
このような場合には、「お申し越しの件ですが、終了日は3月31日でございます」と返答するとよいでしょう。
相手からもらった質問の内容を「お申し越しの件」として指しているのです。
この言葉を使う場合の注意点は、ほとんど使われないことです。
ビジネスに限らず、日常会話でも使用されない言葉です。
メールや文書で見ることがほとんどないのです。
そのため、見た人は違和感を感じるでしょうし、誤用を疑うかもしれません。
そのような分かりにくい表現を、あえて使うだけのメリットはないと言えるでしょう。
「お申し越しの件」を使った例文
ここでは「お申し越しの件」を使った例文を挙げていきます。
例文のように、文脈に応じて様々な使い方ができます。
相手に伝えたい内容に応じて、表現を加えて使用するのがよいでしょう。
・『お申し越しの件について、回答いたします』
・『お申し越しの件ですが、しばしお時間をください』
・『お申し越しの件は理解致しました』
「お申し越しの件」の類語や敬語での言いかえ
それでは「お申し越しの件」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「お申し越しの件」の類似表現
まず「お申し越しの件」の類似表現について解説します。
「お申し越しの件」は「いただいた件」と言い換えられます。
表現は異なりますが、意味は概ね同じになります。
「お申し越しの件」の敬語表現
つぎに「お申し越しの件」を別な敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。
たとえば「ご連絡いただいた件」という言い換えが可能です。
まとめ
このように「お申し越しの件」は、相手から受領した内容を指し示す言葉です。
一般的には使われない表現なので、より分かりやすい表現で言い換えるのが望ましいでしょう。