「厳冬の候」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「厳冬の候」とは?
はじめに「厳冬の候」の意味を解説していきます。
「厳冬の候」は「げんとうのこう」と読み、1月中旬~1月末頃を示す時候の挨拶です。
「厳冬」は「厳しい冬」ですから、文字通り最も寒い季節を表現しているものなのです。
時候の挨拶というものはルールがあって、特定の時期には特定の言葉が定義されています。
その定められた時期の範囲から、言葉を選んで使用するのです。
つまり、無作為に使用できるものではないということです。
「厳冬の候」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「厳冬の候」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが取引先に挨拶状を書くことになったとします。
最近はメールでの連絡がほとんどで、書状を書く機会はありません。
そのため、書き出し文をどのようにすればよいかに、筆が止まってしまったのです。
このような場合には「厳冬の候、いかがお過ごしでしょうか」のように、時候の挨拶と一般的な挨拶を組み合わせて使うとよいでしょう。
これは1月下旬ごろに使用する事項の挨拶ですが、他の季節にも様々な言葉があるのです。
つまり、この時候の挨拶と一般的な挨拶を組み合わせれば、多くのパターンを創出できるので、ワンパターンになることを防げるのです。
この言葉を使う場合の注意点は、使える言葉と時期の組み合わせを間違えないことです。
ネット上にも時候の挨拶の早見表が存在します。
使用する場合は、しっかりチェックして言葉を選定することをおすすめします。
「厳冬の候」を使った例文
ここでは「厳冬の候」を使った例文を挙げていきます。
例文のように「時候の挨拶」と「一般的な挨拶」を掛け合わせることで、無数のパターンを作り出せるのです。
・『厳冬の候、いかがお過ごしでしょうか』
・『厳冬の候、ご清祥のことと存じます』
・『厳冬の候、お変わりございませんでしょうか』
「厳冬の候」の類語や敬語での言いかえ
それでは「厳冬の候」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「厳冬の候」の類似表現
まず「厳冬の候」の類似表現について解説します。
「厳冬の候」は「厳寒の候」との言い換えが可能です。
表現は異なりますが、意味は概ね同じになります。
「厳冬の候」の敬語表現
「厳冬の候」を単体で敬語表現にすることはできません。
敬語にするには、続く言葉で表現する必要があります。
たとえば「厳冬の候、ご清祥のことと存じます」という表現が可能です。
まとめ
このように「厳冬の候」という表現は、1月下旬に使える時候の挨拶です。
時期だけは間違えないように、注意して使用することをおすすめします。