「細心の注意を払う」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「細心の注意を払う」とは?
はじめに「細心の注意を払う」の意味を解説していきます。
「細心」は「さいしん」と読み、「細かいところまで、綿密な」という意味を持つ言葉です。
そのため、「細心の注意」とした場合は、「細かな注意」を意味します。
このことから、「細心の注意を払う」とは、「細かいところまで注意する」という意味で使用される言葉です。
ただし、「払う」は「行動する」よりも「意識を向ける」の意味が強い言葉だと覚えておくとよいでしょう。
「細心の注意を払う」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「細心の注意を払う」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが上司から資料作成の指示を受けたとします。
その資料は、次週の取締役会に提出するもので、間違いのないようにしてくれとのことでした。
上司は、かなりナーバスになっている様子でした。
このような場面では「承知しました、資料作成には細心の注意を払うようにいたします」と、上司に伝えるとよいでしょう。
あなたができる限りの努力をもって、ミスの混入を防ごうとしている姿勢を示せるのです。
この言葉を使う場合の注意点は、過剰な表現にならないようにすることです。
相手が何気なく依頼したものであれば、「細心の注意」という表現は過剰になります。
相手にとっても、重要な事項なので「細心の注意」と言う言葉のバランスが取れるのです。
「細心の注意を払う」を使った例文
ここでは「細心の注意を払う」を使った例文を挙げていきます。
例文のように「注意する」を強調する言葉と考えて使用すると、使いやすいでしょう。
・『この件については、細心の注意を払うようにします』
・『これは、細心の注意を払うべき内容です』
・『計画の実行にあたっては、細心の注意を払う必要がありそうですね』
「細心の注意を払う」の類語や敬語での言いかえ
それでは「細心の注意を払う」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「細心の注意を払う」の類似表現
まず「細心の注意を払う」の類似表現について解説します。
「細心の」は「万全の」との言い換えが可能です。
表現は異なりますが、意味は概ね同じになります。
「細心の注意を払う」の敬語表現
つぎに「細心の注意を払う」を敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。
例えば「細心の注意を払います」という言い換えが可能です。
まとめ
このように「細心の注意を払う」という表現は、注意するを強調して表現できる便利な言葉です。
過剰な表現にならないように、注意を払う対象とのバランスに気を付けて使用しましょう。