ビジネスでは「ご尽力いただき本当に嬉しく思っています」という表現を使う場合あります。
使い方や言いかえの表現について、分かりやすく解説していきます。
「ご尽力いただき本当に嬉しく思っています」とは?
「ご尽力いただき本当に嬉しく思っています」という言葉は「ご尽力いただき」と「本当に」と「嬉しく思います」の3つに分割できます。
その中でも、特に「ご尽力いただき」には説明が必要でしょう。
まず「尽力」とは何かですが、端的に言うならば「力を尽くす」という意味です。
そのため「ご尽力」という言葉を使う場合は、相手に対する精一杯の感謝の念を込めていることになるのです。
「ご尽力いただき本当に嬉しく思っています」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「ご尽力いただき本当に嬉しく思っています」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
この言葉は様々な場面で使います。
例えば、契約を獲得するために、取引先の担当者が社内での根回しに奔走してくれたとします。
この場合、成約の有無はどうあれ「ご尽力いただき本当にうれしく思っています」という表現で感謝の意を伝えるのに、ふさわしい場面と言えます。
逆に、相手が上司だとしても、ペンを貸してくれた時に「ご尽力いただき本当にうれしく思っています」等と言うと、誤用になります。
言うまでもなく、謝意の対象となる鼓動が、尽力という表現には似つかわしくないものだからです。
「ご尽力いただき本当に嬉しく思っています」を使った例文
ここでは「ご尽力いただき本当に嬉しく思っています」を使った例文を挙げていきます。
これらの例文のように「尽力」という表現に適した活動に使う分には問題ありません。
特に、その活動や行動が、苦労を伴うものであることが容易に想像できる場合は、なおさら適した使い方と言えるでしょう。
・『社内での根回しに関して、ご尽力いただき本当に嬉しく思っています』
・『社員の皆様には、大変なご尽力いただき本当に嬉しく思っています』
・『救助活動に際して、ご尽力いただき本当に嬉しく思っています』
「ご尽力いただき本当に嬉しく思っています」の類語や敬語での言いかえ
それでは「ご尽力いただき本当に嬉しく思っています」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「ご尽力いただき本当に嬉しく思っています」の類似表現
まず「ご尽力いただき本当に嬉しく思っています」の類似表現ですが「ご協力いただき~」や「ご助力いただき~」等で言い換えることが可能です。
ただし、言い換えた場合には言葉が持つトーンは弱まりますので、最大限の表現を選ぶならば「ご尽力」が最適と言えます。
「ご尽力いただき本当に嬉しく思っています」の敬語表現
次に「ご尽力いただき本当に嬉しく思っています」を更にて丁寧な表現にするとどうなるでしょうか。
「ご尽力賜り」と、表現を強めることも可能です。
しかし、この場合は大袈裟とも言えますので、書面やスピーチなどの限定した使用が適しています。
まとめ
このようにご尽力いただき本当に嬉しく思っています」という言葉は、他の表現で言い換えることもできます。
しかし、相手に対して最大限に謝意を表したい場合は、やはり「ご尽力」を選択するのがベストだと言えます。