この記事では、「寡聞にして存じませんでした」の意味を分かりやすく説明していきます。
「寡聞にして存じませんでした」とは?意味
「寡聞にして存じませんでした」の意味は以下の通りです。
1つ目は、「目上の人に対して自分の知識や経験不足で知らないことを伝える丁寧な表現」という意味で、ただ「知りません」というよりも自分が無知であるとへりくだる表現です。
2つ目は「くだらないことに対してありえないという嫌味」という意味で、筋の通らない話やくだらない話しなどに対して「全くもってありえない」という意味の嫌味として使われます。
「寡聞にして存じませんでした」の成り立ちや使われるシーン
「寡聞にして存じませんでした」の成り立ちや使われるシーンは以下の通りです。
「寡聞にして存じませんでした」の成り立ち
「寡聞にして存じませんでした」は「寡聞にして+存じませんでした」で成り立っています。
「寡聞」は「かぶん」と読み「知識や経験が浅いことのへりくだった表現」という意味で、「寡聞にして」と連語で使われます。
「存じませんでした」は動詞「知る」の謙譲語「存ずる」の否定形で過去形「存じなかった」を更に丁寧にしたものです。
「寡聞」という自分をへりくだる言葉と謙譲語、丁寧語が使われていますので、目上の人に対して使えます。
ただし、非常に堅苦しい表現ですので、嫌味に取られることもあるので注意が必要です。
「寡聞にして存じませんでした」が使われるシーン
「寡聞にして存じませんでした」が使われるのは以下の様なシーンです。
1つ目は、目上の人や取引先の人をより立てる為に自分が無知であるとへりくだる時です。
2つ目は、「知りませんでした」では愛想が無さすぎると思われそうな時です。
3つ目は、相手の話が非常識過ぎて真面目に相手するのがばかばかしい時です。
「寡聞にして存じませんでした」の言葉の使い方や使われ方
「寡聞にして存じませんでした」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。
『その様な動きがあるとは寡聞にして存じませんでした』
目上の人と話していて、業界や市場に新し動きがあることを教えてもらった時に使われます。
『その様な効果があるとは寡聞にして存じませんでした』
パワーストーンや印鑑など、疑わしいビジネスを持ちかけられてスルーしたい時に嫌味として使われます。
「寡聞にして存じませんでした」の類語や言いかえ
「寡聞にして存じませんでした」の類語や言いかえは以下の通りです。
「勉強不足の為に存じませんでした」
「寡聞」という言葉が堅苦し過ぎる為に「勉強不足」と分かりやすい言葉を使っています。
まとめ
今回は「寡聞にして存じませんでした」について紹介しました。
「寡聞にして存じませんでした」は「自分が知らないことをへりくだる丁寧な表現」と覚えておきましょう。