みなさんは、ビジネスシーンで「一環として」という言葉を使ったことはありますか?
今回は、この言葉の意味、使い方と注意点、言い換えと例文について詳しく解説していきます。
「一環として」の意味とは?
「一環」とは、「同じ目的を持つ、いくつかの項目の中のひとつ」という意味での言葉です。
「として」は、「であるように」つまり「一環として」は、「目的に沿った項目のひとつであるように」という意味合いがあります。
「一環として」の使い方と注意点
「一環として」は、「〇〇の一環として」という使い方がよく用いられます。
ビジネスシーンでは、多くの問題や課題をクリアするための様々な取り組みが行われていますが、その取り組みの一部分に焦点を当てて、議論したり述べたりすることがよくあります。
そういった場面で、「〇〇の一環として」という言葉が使われている訳です。
注意点としては、この言葉自体には敬語表現が含まれていないことです。
ですから、場面や状況に応じて、この言葉の前後の言い回しの中で、適切な敬語表現が必要になります。
目上の上司が同席している会議などで、この言葉はよく使われますので、覚えておくと良いでしょう。
「一環として」の言い換えと例文
「一環として」を使いこなすには、どのような言い回しや言い換えが相応しいか、いくつか例を見ながら考えてみましょう。
・「オンラインセミナーを受講した方はレポートを提出してください。これも業務の一環となります」
スキルアップを目標に、各スタッフにセミナー受講の指示が出ている場面です。
レポート提出は必須業務となります。
今後の業務に生かせるように、オンラインセミナーを有意義に活用したいところです。
・「ダイエットの一環として、ウォーキングを始めることにしました」
ダイエットには、カロリー制限や筋トレなど、様々な要素がありますが、毎日のウォーキングもダイエットメニューのひとつと言えるでしょう。
あとは、毎日続けられる工夫があると良いのですが。
・「新人研修の一環として、永平寺の禅修行に取り組みます」
福井県永平寺町にある曹洞宗の大本山、永平寺。
歴史と伝統を受け継いでいる禅の道場です。
壁に向かって座禅を組む修行が有名です。
精神統一や雑念を払うことが出来ると言われていますが、これがなかなか難しいそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「一環として」は、ビジネスシーンにおいて、「〇〇の一環として」という言い回しで、とてもよく使われています。
目の前の課題をクリアするために、一丸となって取り組まなければなりません。
それぞれの役目を果たすという意味合いとしては、スタッフひとりひとりもチームの一員、同じ目的を持ったチームの「一環」と言えるでしょう。