この記事では「天を仰ぐ」について解説をします。
「天を仰ぐ」とは?意味
悲嘆にくれて、神に助けを求めるように上を向くことです。
「天」とは、地上を覆う高く無限の広がりのことです。
その他にも、キリスト教で神のいる国、万物を支配するもの、本や荷物などの上の部分などの意味もあります。
「仰ぐ」という言葉とともに使用する場合は、地上を覆う広がりのことを指しています。
「仰ぐ」には、上を向く、教えを求めるという意味がありますが、この場合は上を向くという意味で用いています。
寝転がって上を向くことではなく、首を反らして上を向くような動作を指す場合が多いです。
「天を仰ぐ」の使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、悲嘆にくれているときに上を向く動作をすることを指して使用します。
涙がこぼれないように上を向く、首が痛くて上を向くなどの動作ではなく、嘆いているときに行う動作だけをいいます。
フィギュアスケートのことで説明をします。
プロの選手でも、3回転ジャンプや4回転ジャンプをきめるのは難しいです。
何度も練習をしているのに失敗をしてしまうと、悲しみ嘆きたくなることがあるでしょう。
練習中の様子がときおりテレビで放送され、そのときに選手がジャンプに失敗をすると、選手が上を向く場面が見られることがあります。
このときの様子が「天を仰ぐ」が意味するものです。
サッカーでゴールをきめられなかったとき、ゴルフでミスばかりしてしまったときなどにも、このような場面が見られます。
ビジネスシーンだと、営業をしてもまったく契約をとれない、重大な契約を逃してしまう、同じミスを繰り返してしまうなど、悲しみ嘆きたくなるような場面で、この言葉が意味する行動が見られる場合があります。
うれしくて思わず上を向いてにんまりしてしまうことがあると思いますが、同じ上を向く動作であっても、うれしいときに行うものはこの言葉が指すものではありません。
「天を仰ぐ」を使った例文
・『思わず天を仰ぐ』
「天を仰ぐ」の返答や返信例
この言葉に返答することはありません。
ある人が上を向いており、嘆き悲しんでいるときには、放っておく場合もあれば、声をかける場合もあります。
嘆き悲しんでいるときに慰めて欲しい、話を聞いて欲しいという人もいれば、そっとしておいて欲しいという人もいます。
その人がどういった性格なのか、どういった状況なのかによって対応の仕方が変わってきます。
まとめ
この言葉は、悲嘆にくれて神に求めるかのように上を向く動作を指して使用をします。
たんに上を向くことではなく、悲嘆にくれているときの動作をいいます。
ビジネスシーンでは、ミスをしたときなどに見られる行動です。