「ご教授願いますでしょうか」とは?
ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「ご教授願いますでしょうか」とは?
「ご教授」は「教え授ける」ことを意味する言葉です。
接頭語の「ご」を付けて「ご教授」と、丁寧な表現にしています。
混同しやすい言葉に「ご教授」と「ご教示」がありますが、これは前者が講義や説明と伴うもの、後者が知識を回答すれば済むものと使い分けされます。
そのため、「ご教授願います」とした場合には「教えてください」と同じ意味になるのです。
しかし、ここで問題なのは「願いますでしょうか」と疑問形になっていることです。
さらに問題なのは「ますでようか」は丁寧語の語尾である「ます」と「です」を連続使用して誤用であることです。
正しく言いかえれば「ご教授願いますか」になります。
しかし、これでも文章としては成立しません。
「願えますか」であれば成立しますが、「願いますか」は自分の行動に対する疑問文であるため日本語として成立しないのです。
「ご教授願いますでしょうか」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「ご教授願いますでしょうか」をビジネスで使用する場合、どんな使い方になるでしょう。
たとえばあなたが、新しい技術について教えを乞いたいと考えていたとします。
このような場合に「ご教授願いますでしょうか」と述べてはいけません。
これは誤用表現と言えます。
ここでは「ご教授願えますか」や「ご教授いただけるでしょうか」などに言いかえて使用するのがよいのでしょう。
ここで注意したいのは「ますでしょうか」です。
この語尾は非常に多くの場面で使用される誤用表現です。
「ます」と「です」を連続で使用できないことに注意しないと、つい使ってしまうものなのです。
「ご教授願いますでしょうか」を使った例文
「ご教授願いますでしょうか」を使った例文を挙げます。
例文で挙げてはいますが、「ご教授願います」や「ご教授いただけるでしょうか」などの正しい表現に言い換えて使うとよいでしょう。
・『ご教授願いますでしょうか』
・『できれば、ご教授願いますでしょうか』
・『何卒、ご教授願いますでしょうか』
「ご教授願いますでしょうか」の類語や敬語での言いかえ
「ご教授願いますでしょうか」の類語や敬語を解説していきます。
「ご教授願いますでしょうか」の類似表現
「ご教授」は「お教え」や「ご教示」と言いかできます。
ただし、それぞれで教える内容に違いが生じるので、注意して使い分けるとよいでしょう。
「ご教授願いますでしょうか」の敬語表現
「ご教授願いますでしょうか」を別な方法で敬語表現するとどうでしょう。
たとえば「ご教授くださいますか」と、よりシンプルな表現にすることが可能です。
まとめ
このように「ご教授願いますでしょうか」は、相手に教えてもらいたい場合に使用するフレーズです。
しかし、語尾も含めた誤用表現であるため、正しく言いかえて使用するとよいでしょう。
