「心よりお待ち申し上げております」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「心よりお待ち申し上げております」とは? ビジネス用語【一語】

「心よりお待ち申し上げております」について解説をいたします。

「心よりお待ち申し上げております」とは?意味

「心よりお待ち申し上げております」とは、謙譲語にて謙虚な姿勢で来訪者をが訪れるのを心から待つという印象を持たせるものの言い方でビジネスでよく使用される言葉です。

この言葉は、上下関係があり、お客様と企業という立場の場合、どちらに上下関係のマージンがあるかという場合においてはお客様側にマージンがあるが故、お客様側にへりくだり、お客側を立てて物事を進める場合に使用される言葉です。

「心よりお待ち申し上げております」の言葉の使い方や使われ方、使うときの注意点

「心よりお待ち申し上げております」は、企業側がお客様の来訪に対してへりくだってお客側を立てて来訪してくれることを心から望んでいると相手側に印象付けるために使用します。

ですが、注意点においては、これは原則において相手側を立てて相手を格上であると表現しますので原則において立てる相手は格上になる点が注意点です。

よって、お客様によっては、自分のほうが格が上であるという理由から無理な要望を持ち出す可能性も否定できないが故、言い方を悪く言えばお客を選んでこの言葉を用いる必要性があります。

無茶な要望を言い出しそうな人物には使用せず、あえて対等の関係を築いたほうが良い場合、「お待ちしています」とだけするとよいでしょう。


「心よりお待ち申し上げております」を使った例文

・『山田様がわが社のサバの缶詰工場の見学に来られるのを心よりお待ち申し上げております』
この例は、山田という人物がサバの缶詰工場の見学に来ることに対して、山田という人物を立てて心底見学に来ることを待っているという例です。

この文章からわかる点は、山田という人物は企業から見てかなり上の立場にあり、株主のような存在なのかもしれません。

・『新商品の展示館を行いますので田中様の来場を心よりお待ち申し上げております』
この例は、新商品の展示会に田中という人物が呼ばれており、そのうえで企業側は田中という人物を立てて展示会に招待していることから、田中という人物は、企業の新商品の展示会に呼ばれるほど偉い人だということです。

「心よりお待ち申し上げております」の返答や返信例

「心よりお待ち申し上げております」は、態度で示し、お待ちしているというものに会いに行くことが礼儀で、返信においては、「了解」の有無を伝えるだけでよいです。

まとめ

「心よりお待ち申し上げております」は、企業側が欲しい答えは、お待ち申し上げますと呼ばれる人物の「了解」です。

つまり、企業は対象となる人物が来てくれることを優先としており、欲しいのは対象となる人物がやってくるという「了解」です。

このわかりましたという言葉だけで企業側は株主であれば株主が来てくれると踏み用意を周到に行い様々な取り組みを行うため、この「心よりお待ち申し上げております」と言われる顧客は通常の顧客ではなく、上客という普通ではないお客さんだと考えるとよいでしょう。