インターネットが普及している現代において、世界とのつながりはかなり身近なものになってきています。
そして、他国と自国とをつなぐ役割の一端を担っている仕事に「翻訳者」と「翻訳家」というものがあります。
果たしてこの両者に違いはあるのでしょうか、この記事では「翻訳者」と「翻訳家」について紹介していきます。
「翻訳者」とは?
「翻訳者」とは、言語の違う他国の文章を自国の言語に直す人のことを指しています。
そのためそれぞれの国の言語を正しく理解し、またそれぞれの国の文化や風土も理解している必要があります。
「翻訳者」の業務内容
「翻訳者」の業務内容としては、小説やノンフィクションなどの文芸作品の分野、ビジネスに直接かかわるような実務的な分野、映画の字幕や吹き替えなどの映像作品の分野などの業務があり、同じ言葉の翻訳でも微妙に翻訳の仕方が違ってきます。
必須の資格というものはありませんが高い語学力が必要となってきます。
「翻訳者」をわかりやすく言い換えるならば「翻訳する人」ということになります。
「翻訳家」とは?
「翻訳家」とは、基本的には「翻訳者」と同じような人を指しており、言語の違う他国の文章を自国の言語に直す人のことを指しています。
そして翻訳という仕事のみで生計を立てている人というニュアンスもあります。
そのためどこかの会社に属して仕事をするというよりは、フリーランスで翻訳の仕事を請け負い仕事をする人ということが言えます。
「翻訳家」の業務内容
「翻訳家」の業務内容としても「翻訳者」と同じような内容になります。
高い語学力とそれぞれの国の文化の違いに応じた翻訳の仕方が必要になります。
ただ実務的な翻訳の画面でフリーランスの人を頼むということは多くないため、「翻訳家」が活躍する主な分野は文芸や映像の分野などになります。
「翻訳者」と「翻訳家」の仕事の違い
「翻訳者」と「翻訳家」の仕事自体は大きな違いはありませんが、働き方や活躍する分野の違いがあります。
「翻訳者」は「翻訳する人」であり、翻訳専門の会社に属して業務に従事するという働き方が多くなります。
文芸や実務や映像の分野など、活躍する分野は多岐にわたります。
「翻訳家」とは「翻訳の仕事で生活している人」であり、どこの会社にも属さずフリーランスとして翻訳の仕事を請け負い、翻訳の業務に従事するという働き方が多くなります。
文芸や映像の分野などでの活躍が目立ちます。
「翻訳者」と「翻訳家」の仕事の違い(給料面の考察)
「翻訳者」と「翻訳家」の給料面の違いとしては、「翻訳者」として翻訳専門の会社に属した場合、2021年の各求人サービスをもとに調べると平均年収は400万円から500万円の間になっています。
「翻訳家」としてのフリーランスの場合は、案件別に料金も違うので一概には言えませんが、会社に属した場合と同程度かそれ以上ということになります。
まとめ
「翻訳者」と「翻訳家」について業務内容や違いについて説明してきましたがご理解いただけましたでしょうか。
どちらも国際社会の現代において欠かすことのできない人材です。
日本語しか話せない筆者にとってはとても尊敬してしまう存在です。