金銭にまつわる表現に、迷うことがあります。
「お金を出す」の適切な使い方と、類語を見ていきましょう。
「お金を出す」とは?
財布から紙幣や小銭を出すこと、またクレジットカードや電子マネーで支払うことをいいます。
また代表して支払いをおこなうこと、イベントの協賛者としてスポンサー料を出すことも指します。
「お金を出す」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
事務所でデスクワークをしている時に、着払いの荷物を受け取ることがあります。
会社宛ての荷物だと確認したら、その場で支払いをおこなう必要も出てきます。
このような時に用いられるのが「お金を出す」という表現です。
旅費や出張費を一時的に立て替えるという意味でも使われています。
一方で「お金を出します」というと、あからさまな言い方なので商談や取引の際には使用しないことも。
「お支払い」や「お渡し」「送金」などの上品な表現に直して用いていきましょう。
「お金を出す」を使った例文
・『本日中にお支払いいたします』
・『ただいまお渡ししますので、少々お待ちください』
・『送金が完了いたしましたので、お知らせいたします』
「お金を出す」の類語や敬語での言いかえ
こちらのフレーズの類語、そして敬いの言い方を見ていきましょう。
「お金を出す」の類似表現
よく似ている言い方に「お金を包む」があります。
ポチ袋にお金を入れて「お礼」や「寸志」をお渡しすることをいいます。
ただ「お金を包んだので」とは、あからさまな表現なので使用せず「心ばかりなので」や「お気持ちばかりですが」と控えめな言い方をします。
「お金を出す」の敬語表現
さらに丁寧な言い方に「お支払いいたします」や「お渡しいたします」が挙げられます。
取引先の方と食事に行って「常日頃からお世話になっているので、今日は弊社がお支払いいたします」と用いる時に使われています。
「お渡しいたします」は業者の方にその場でお金を支払う時に用います。
このほか銀行振込でお金を支払う時は「ご入金が完了いたしました。
ご確認をお願いいたします」と使います。
「お金を出す」の返答や返信例
支払いについての文言があったら、その内容に応じて返信をしておきましょう。
ご厚意で相手の方に甘える場合は「お心遣いをいただき、ありがとうございます」とお礼を述べます。
まとめ
「お金を出す」の丁寧な使い方を学びました。
色々な表現を学んで、敬語の達人を目指しましょう。