この記事では、「然るべき対応を取らせていただきます」の意味を分かりやすく説明していきます。
「然るべき対応を取らせていただきます」とは?意味
「然るべき対応を取らせていただきます」は、「注意や警告をしても改めない人に対して、それなりの対応をするという強い注意や警告をする時の表現」という意味です。
会社や従業員に対して嫌がらせをしてきたり、公序良俗に反する行為をして注意しても改めない場合に、場合によっては法的手段も辞さない構えであることを表す強い表現です。
「然るべき対応を取らせていただきます」の成り立ちや使われるシーン
「然るべき対応を取らせていただきます」の成り立ちや使われるシーンは以下の通りです。
「然るべき対応を取らせていただきます」の成り立ち
「然るべき対応を取らせていただきます」は「然るべき+対応+を+取らせていただきます」で成り立っています。
「然るべき」は「しかるべき」と読み「適切な」「ふさわしい」という意味、「対応」は「周囲の状況などに合わせて行動すること」という意味、「を」は助詞、「取らせていただきます」は動詞「取る」に「させていただく」が付いてへりくだる意味です。
「させていただく」は、二重敬語のうちでも「相手に許可を取る」「自分にメリットがある」という場合に許容される言葉で、相手に対して警告する文章であることから使われています。
「然るべき対応を取らせていただきます」が使われるシーン
「然るべき対応を取らせていただきます」が使われるのは以下の様なシーンです。
1つ目は、会社や従業員に対して脅迫行為やストーカー行為などがあった時です。
2つ目は、企業に対してネット上で悪い噂を流すなど業務妨害にあたる行為があった時です。
3つ目は、社内でパワハラやセクハラ、モラハラなどがあった時です。
4つ目は、社内規則や倫理に反する行為があった場合です。
「然るべき対応を取らせていただきます」の言葉の使い方や使われ方
「然るべき対応を取らせていただきます」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。
『これ以上のパワハラには然るべき対応を取らせていただきます』
社内でパワハラされている部下が上司に対して使う表現です。
『このまま改善していただけない場合は然るべき対応を取らせていただきます』
会社で定められた規則に反したり、不倫行為などが見つかった場合に、会社から言い渡される言葉です。
「然るべき対応を取らせていただきます」の類語や言いかえ
「然るべき対応を取らせていただきます」の類語や言いかえは以下の通りです。
「相当する対応を取らせていただく所存です」
「相当する」は「然るべき」をより分かりやすくした言葉、「所存です」は「思います」の丁寧語です。
まとめ
今回は「然るべき対応を取らせていただきます」について紹介しました。
「然るべき対応を取らせていただきます」は「注意しても受け入れない相手に対する強い警告の表現」と覚えておきましょう。