誰かに尋ねたくなる、曖昧な日本語もあるもの。
「見れる」の正しい使い方を見ていきましょう。
「見れる」とは?
「見る」とは映像や形、姿を瞳から捉えることをいいます。
「できる」というニュアンスが含まれているので、見えない状態ではないこと、見えることを表現しています。
「見れる」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「見れる」は「見られる」の「ら」を取った形です。
こちらは「ら抜き言葉」にあたり、文法上は間違い言葉にあたります。
日常生活では話し言葉を中心に広まっているものの、オフィス文書やお役所資料ではNGとなっています。
正確な表現は「見られる」なので、改めて認識しておきましょう。
基本を知っておくと、仕事のシーンでも落ちついて働けます。
一方で「見る」の尊敬語は「見られる」ですが、この他にも「ご覧になる」があります。
謙譲語は「拝見する」になるので、こちらの表現も気を配っておきましょう。
「見れる」を使った例文
・『評判の映画、もう見られましたか』
・『送っていただいた資料、さっそく拝見しました』
・『出張先で、拝覧しました。深い感銘を受けました』
「見れる」の類語や敬語での言いかえ
こちらのフレーズの類語、そして丁寧な言い方を見ていきましょう。
「見れる」の類似表現
よく似た言い方に「見せていただきました」があります。
「見る」と「させていただく」が組み合わさった表現になっていて、丁重に見る様子を伝えています。
「見させていただきました」と言いがちですが、文法としては「見せていただく」が正しいので注意しておきましょう。
「見れる」の敬語表現
さらに丁寧な言い方に「拝見しました」や「拝覧しました」が挙げられます。
いずれも謙譲語としての力があり、とくに「拝覧」はつつしんで見ることをいいます。
「先生の作品を、すべて拝覧しました」のように用いていきます。
「拝覧」は拝見よりも敬語としての力が強いので、覚えておきましょう。
「見れる」の返答や返信例
「見てきました」のように、報告を兼ねた言い方だったら「いかがでしたか」と感想もお聞きしておきましょう。
会話がさらに膨らみます。
まとめ
「見れる」にまつわるビジネス語をお伝えしました。
正しい言い方を知って、敬語力を上げていきましょう。