みなさんは、ビジネスシーンで「時が経つのは早いもので」という言葉を使ったことはありますか?
今回は、この言葉の意味、使い方と注意点、言い換えについて詳しく解説していきます。
「時が経つのは早いもので」の意味とは?
「時が経つのは」は、「ときがたつのは」と読み、時間の経過した様子を表しています。
「早いもので」は、「すばやく」+「そのような状態」といった意味合いの組み合わせた言葉です。
つまり「時が経つのは早いもので」は、「時間というのは、あっという間に過ぎてゆくから」という意味合いを表現した言い回しです。
「時が経つのは早いもので」の使い方と注意点
久しぶりに再会した場面、あるいは久しぶりに連絡を取り合う場面などで、よく使われている言葉です。
相手のお子様の成長について、あるいは、同窓会やクラス会などの挨拶として、私たちの日常生活の中に溶け込んでいる表現です。
注意点としては、「早い」に関する表記についてです。
「時が経つのは早いもので」といった“時間の経過”を感じたことについて表現する際は、「速度」の「速い」ではなく、「行動や感覚的な早さ」の「早い」を使うのが一般的です。
時間が進む速さは不変的なものですが、感覚として“時間が早く過ぎていった”と感じられた場合には、「早い」と表現するのが良いようです。
また、「時が経つのは早いもので」の言い方には、敬語表現が含まれていません。
ですから、目上の上司やフォーマルな場面で使う際には、この後に続く言葉に敬語を活用したり、言い換えや言い回しを工夫する必要があります。
「時が経つのは早いもので」の言い換え
ビジネスシーンで、「時が経つのは早いもので」を使いこなすには、どのような言い回しや言い換えが相応しいか、いくつか例を見ながら考えてみましょう。
・「月日が経つのは早いもので」
「時」を「月日」と言い換えた表現です。
こちらの言い方にも敬語表現は含まれていませんので、ビジネスシーンで使う場合は、この後に続く言葉の表現で丁寧な言い回しを工夫する必要があります。
・「時が経つのは早いもので今年も残りわずかとなりました」
新年のご挨拶をしたと思ったら、もう年末の挨拶。
というのは少し極端な例ですが、使い方としては、こういったニュアンスになります。
この言葉の後に、「皆様変わらずにお過ごしでしょうか」と相手を思いやる言葉を続ける流れも、よく使われています。
・「光陰矢の如しとはよく言ったものです」
「こういんやのごとし」と読み、「月日が流れていく様子は、まるで矢のような早さだ」という意味合いがあります。
時の流れを表現する際に、よく使われている「ことわざ」です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「時が経つのは早いもので」は、ビジネスシーンをはじめ様々な場面において、時間の経過を改めて感じる時、また、時間の経過を惜しむ時に、とてもよく使われている言葉です。
人生と時間は切り離せない関係にあります。
「時が経つのは早いもので」といった言葉をしみじみと考えてみることも、時には必要な事のように感じます。