「たたき台」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「たたき台」とは?
「たたき台」は、「暫定の案」のような意味で使用される言葉です。
この言葉は、鍛冶屋が使う道具に由来があると言われています。
ビジネスで使用する場合には、完成版いたる前段階の試作品のような意味で使用されます。
さらに、完成度の高いものではなく、完成度の低い状態のものを指して使用される傾向が強いと言えるでしょう。
このような「たたき台」を使用する目的は、効率化にあります。
間違った方向に進んだうえで完成までの労力を投入するよりも、早い段階でイメージを正しくしておくほうが効率的なのです。
これにより、手戻り作業が減り、要望を早期に反映できるのです。
そのため、ビジネスでも「まずはたたき台を作成してから協議しましょう」などのように使用されるのです。
「たたき台」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「たたき台」をビジネスで使用する場合、どんな使い方になるでしょう。
たとえば、あなたが資料作成することになりました。
その資料は部長からの依頼だったのですが、全然イメージが湧きませんでした。
しかし、どこをどう質問するべきかも分からないのでした。
そのため、まずは資料の骨子を作成し、それをもとに部長に質問することにしたのです。
このような場合には、「まずはたたき台を作成してみるので、その後で質問させてください」と述べるとよいでしょう。
これにより、自分が協議の材料になりえる資料を作成することを、上手に言い換かえて表現できるのです。
この言葉を使用する場合には、完成度と速度のバランスに注意しましょう。
「たたき台」に類する言葉は複数あります。
「ラフスケッチ」、「青写真」、「プロトタイプ」、「ドラフト版」などです。
明確な定義はないものの、それぞれに言葉に想定する完成度があり、それに応じた出来上がりまでの速度が異なるのです。
その点に注意して、「たたき台」と言う言葉を使用する必要があるのです。
「たたき台」を使った例文
「たたき台」を使った例文を挙げます。
例文のように、何かを協議・確認するための未完成品程度の意味で考えると、上手に使いこなせることでしょう。
・『まずはたたき台を作成できますか』
・『たたき台がないと、議論のイメージがわかない』
・『たたき台を使用すると、作業の手戻りを抑制できる』
「たたき台」の類語や敬語での言いかえ
「たたき台」の類語や敬語を解説していきます。
「たたき台」の類似表現
「たたき台」の類似表現には、「ラフスケッチ」、「青写真」などが挙げられます。
どれも、「完成していないもの」を意味する言葉であり、類似の表現と言えるでしょう。
「たたき台」の敬語表現
「たたき台」は名詞のため、単独で敬語表現にはできません。
敬語表現にする場合は、組み合わせる言葉で実現が必要なのです。
たとえば「たたき台を作成いたしました」のように使用できます。
まとめ
このように「たたき台」は、何かの未完成品や試作品を示す言葉です。
ビジネスでも頻繁に使用される言葉ですので、意味や使い方を把握しておきましょう。