「ところで」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「ところで」とは?
はじめに「ところで」の意味を解説していきます。
この言葉は、文章や会話の途中で使用される接続詞です。
しかし、「このことから」や「しかし」などの表現が、前の内容に対する「肯定」や」「否定」を表しているのに対して、「ところで」には意味がありません。
文章や会話を接続するための言葉として、ニュートラルな表現と言えるのです。
なお、同じような使い方をされる言葉には、「さて」などがあります。
「ところで」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「ところで」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが先輩と会話していたとします。
今は、製品開発に関する技術的な話をしていました。
しかしあなたは、急にどうしても営業に関する質問をしたくなりました。
「ところで先輩、営業の件で質問があるのですが」と、話を切り出すとよいでしょう。
相手は、自然に話題が切り替わったことを察知するはずです。
「ところで」には、前の話題に対する相手の意識をリセットさせる効果があるのです。
この言葉を使う場合の注意点は、口語表現的な言葉であることです。
正式な文書などで使用するものではないので、会話やカジュアルなメールで使用する程度にとどめておくのがよいでしょう。
「ところで」を使った例文
ここでは「ところで」を使った例文を挙げていきます。
例文のように、基本的には何を組み合わせても成り立つことが分かるはずです。
「ところで」に意味がないために、広く汎用的に使用できるのです。
・『ところで、最近の傾向はどうなのでしょうか』
・『ところで先輩、少し聞きたいことがあるのですが』
・『ところで昨日、少し気になる物を見かけました』
「ところで」の類語や敬語での言いかえ
それでは「ところで」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「ところで」の類似表現
まず「ところで」の類似表現について解説します。
「ところで」は「さて」と言い換えられます。
表現は異なりますが、意味は概ね同じになります。
「ところで」の敬語表現
つぎに「ところで」を敬語表現で言い換えるのは困難です。
敬語表現する場合は、周囲の言葉で補う必要があります。
たとえば「ところで、〇〇の件でございますた」などの使用方法があります。
まとめ
このように「ところで」は、会話や文節を区切ったり転じたりする場合に、便利に使える言葉です。
ビジネスでも使う場面は多いので、しっかり覚えておくとよいでしょう。