「学んできております」とは?ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

「学んできております」とは? ビジネス用語【一語】

人生経験や学生時代に身に付けたことを、「〜を学んできております」という形で相手に伝えることがあります。

ここでは、「学んできております」というフレーズの、ビジネスにおける意味や使い方の詳細について解説していきます。

「学んできております」とは?

意味としては、そのまま受け取って問題ありません。

学習してきたことを、相手に伝える表現です。

ただし、基本的には、専門的な分野や一定の特別な能力などを学習していることを伝えるための表現です。

習得内容は一定のレベルに達している必要があり、実際に役立たないような内容には使わない方が良いでしょう。

単に「学んでおりました」とするよりは、これまで継続的に学んでいることを感じさせる意味合いもあります。

「学んできております」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

ビジネスシーンで用いられる場合、通常は面接や履歴書、職務経歴書などで使うことが多い表現です。

新卒であれば、主に専門学校や大学もしくは大学院で学んだことや、アルバイトや部活動で学んだことを相手にアピールするのに使います。

転職であれば、これまでの仕事での経験を伝える際に使うこともあるでしょう。

「学んできております」という表現を使うだけに、教育機関で得たものについては、基本的に専門性のある分野を学んできた場合に使います。

また、人生経験で得たものとして使う場合には、実際に仕事に役立つような具体的な事例や能力を挙げる必要があるでしょう。


「学んできております」を使った例文

具体的な使用例を見てみたいと思います。

・『大学院では、知的財産権の中の著作権に関して学んできております』
・『学生時代に加入していたサッカー部では主将を努め、人望の高め方や苦境における士気の向上の仕方を学んできております』
とにかく、何を学んだのか具体的且つ詳細に説明するのに使うと良いでしょう。

「学んできております」の類語を使った言いかえ

「学んで」の部分をいくつか言いかえることが可能ですが、学んだ内容によって多少違いが出ます。

例えば大学などで専門的な学問を学んだ場合には、「専攻して」「せんこうして」という表現が適切でしょう。

「大学院では公共政策を専攻してきております」といった形です。

技術などの場合には、「習得して」「身に付けて」という表現も可能です。

「システム管理技術を習得してきております」「水道工事技術を身に付けてきております」という事例が考えられます。

敬語表現としてもっと強調したい場合には、「きております」の部分を「まいる」という謙譲語で置きかえ、「学んでまいりました」とすることも出来ます。

まとめ

「学んできております」は、自分の学んだ学問や分野、あるいは技術や経験などを相手に伝えるための表現です。

その際、学んだ内容については、具体的且つ一定のレベル以上で、実際にビジネスに役立つ必要があります。