「さて」とは?ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「さて」とは?
はじめに「さて」の意味を解説していきます。
「さて」を漢字で記載することはありません。
しかし、古文では「然て」と書くようです。
これはつまり「然る」という言葉が語源になっており、「然るのちに」などで使われる言葉と語源が同じになるという事なのです。
さて、今まさに使用した「さて」という言葉は、このように使用します。
これは単純に文節を区切るために使用されます。
そのため、特に順説的な意味も逆説的な意味身もない、ニュートラルな接続詞なのです。
言い換えれば「ところで」などが近い表現になるでしょう。
「さて」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「さて」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが会議に参加していたとします。
議論は白熱し、結論の出ないままに終了時間が近づいてきました。
このような場面では、「さて、そろそろ結論を出す時間になりました」と述べて、白熱した議論をクールダウンさせるとよいでしょう。
この「さて」という言葉は、たったの二文字ながら、使い方によっては驚くべき効果を発揮します。
周囲の人の注目をあつめ、そして「場」に冷静さをもたらすのです。
この言葉を使う場合の注意点は、特に意味を持たないことです。
明確に意味があれば、使い方やルールが分かりやすいと言えます。
しかし「さて」は、あまりルールがなく、文節を切り替える、話題を転じると気に使う「合言葉」のような役割を果たします。
明確な決まりが無い事は、逆に言えば使い方にセンスが問われるという事なのです。
「さて」を使った例文
ここでは「さて」を使った例文を挙げていきます。
例文を見ると、順説でも逆説でも使えることが分かるはずです。
「さて」がニュートラルな接続詞であることが感じられるのではないでしょうか。
・『さて、結論をだす時間になりました』
・『さて、先ほどの議論には疑問が残ります』
・『さて、先ほど議論したとおりに』
「さて」の類語や敬語での言いかえ
それでは「さて」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「さて」の類似表現
まず「さて」の類似表現について解説します。
「さて」は「ところで」と言い換えられます。
これは、最も近いニュアンスを持っている類似の表現だと言えるでしょう。
「さて」の敬語表現
つぎに「さて」を別な敬語表現で言い換えることは困難です。
敬語表現にする場合は、周囲の言葉で補うしかありません。
たとえば「さて、〇〇でございますが」というように敬語表現にする方法です。
まとめ
このように「さて」は、短いながらも味わいの深い接続詞と言えるでしょう。
この言葉には色がなく、ニュートラルなものだからこそ、使い方が難しいのです。