「お渡しするのを失念しておりました」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「お渡しするのを失念しておりました」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では「お渡しするのを失念しておりました」について解説をします。

「お渡しするのを失念しておりました」とは?意味

渡すのを忘れていた、という意味です。

「お渡し」は、渡すことをその行為を受ける人に敬意を表す言い方にしたものです。

「渡し」「渡す」の連用形です。

動詞の連用形に「お」をつけて、その後に「する」を続けた形で、謙譲の意を表し、その行為が及ぶ人に敬意を表します。

「失念」は、うっかり忘れることです。

「ておりました」「ていた」を丁寧な表現にしたものです。

「た」は動作や作用が過去に行われた意を表します。

「お渡しするのを失念しておりました」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

この言葉は、話し手が誰かにあるものを渡すのを忘れてしまったときに用います。

この言葉を伝える相手は、そのものを受け取るべき人である場合もあれば、それ以外の人の場合もあります。

たとえば、イベントがあり、そのときに写真を撮ったとします。

Aさんが写っている写真があるので、今度会ったときにAさんに渡そうと思っていました。

ちょうど会う機会があったのですが、そのときにAさんに写真を渡し忘れてしまいました。

Aさんと別れた後にこのことに気がつき、一緒にいた先輩に「渡し忘れてしまった」と話しをしました。

こういった使い方をする言葉です。

この例の場合は、Aさんに対して伝えるなら、Aさんと別れた後にメールで伝えることになります。

「お渡しする」は、その行為が及ぶ相手を敬う表現です。

何かを受け取る人を敬っています。

そのため、受け取る人が自分よりも下の立場のときには「お渡しする」とはいいません。


「お渡しするのを失念しておりました」を使った例文

・『○○をお渡しするのを失念しておりました』

「お渡しするのを失念しておりました」の返答や返信例

自分はそのものを受け取るべき人でない場合は、「今度渡せばよい」など慰める言葉をかけるとよいでしょう。

渡し忘れたことを気に病んでいるかもしれないので、それ以上落ち込ませないように気を配ってあげましょう。

すぐにでも渡さなければならないものなら、渡すように助言をした方がよいかもしれません。

自分がそのものを受け取るべき人の場合は、「今度渡してください」「受け取りに行きます」「郵送してください」など、いくつかの返答が考えられます。

何を受け取るのかによって、返す言葉が変わります。

まとめ

この言葉は、あるものを渡し忘れたという意味です。

それを受け取るべき人に対しても、それ以外の人に対しても使うことができます。

渡し忘れてしまったときは、今度会ったときに渡す、郵送するなど、適切な行動をとりましょう。