「厳重に注意を払う」とは?
ビジネスでの使い方、敬語での言い換えなど、分かりやすく解説していきます。
「厳重に注意を払う」とは?
「厳重」は、「厳(きび)しい」と「重(おも)い」で構成された言葉です。
これは文字通り、「厳しく、しっかりしていること」を示します。
たとえば、「厳重な警備」や「厳重な指示」のように、何かの程度を示すために使用されます。
ここでは「注意」に付与して「厳重に注意」と強いていることで、注意をのものが「厳しく、しっかりしている」様子を表現しています。
また、注意を行動として表現する場合、主に二通りの方法があります。
ひとつは「注意する」のように「する」を組み合わせるパターンです。
そしてもうひとつが、今回のように「払う」と組み合わせて「注意を払う」とするパターンなのです。
「厳重に注意を払う」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「厳重に注意を払う」を使う場合には、どのようなものがあるでしょうか。
たとえば、あなたのオフィスに不審者が現れたとします。
その不審者は、受付で暴言を吐き、しばらく居座っていました。
その後、警察には通報して不審者はいなくなりました。
しかし、再度来ることも考えて、社員には注意喚起することにしたのです。
このような場合には、「オフィス内の不審者には、厳重に注意を払うようにお願いいたします」と述べるとよいでしょう。
これにより、相手に対して厳しく注意するように、呼びかけできるのです。
この言葉を使用する場合には、「注意を払う」の使い方に注意しましょう。
この言葉には「注意を払う」と「注意する」の二つの選択肢があります。
どちらも正しい表現ですが、状況に応じて適した表現を選択して使い分ける必要があるのです。
「厳重に注意を払う」を使った例文
「厳重に注意を払う」を使った例文を挙げます。
例文のように、注意するべき対象を先に述べるようにすると、分かりやすい文書表現になるでしょう。
・『書類の管理は、厳重に注意を払うべきです』
・『情報セキュリティには、厳重に注意を払う必要があります』
・『コンプライアンスに対して、厳重に注意を払うのは社会人の義務だと言えます』
「厳重に注意を払う」の類語と敬語での言いかえ
それでは「厳重に注意を払う」の類語と敬語での言いかえを説明します。
「厳重に注意を払う」の類似表現
「厳重に注意を払う」の類似表現には、「厳格に注意を払う」があります。
「厳重」と「厳格」では少し意味が違いますが、同じ「厳」を使用した類似の表現だと言えるでしょう。
「厳重に注意を払う」の敬語表現
「厳重に注意を払う」を、別な敬語表現で言いかえるとどうでしょうか。
たとえば、注意を払うのが目上の人の行動である場合に、「厳重に注意を払われる」のように言いかえできます。
まとめ
このように「厳重に注意を払う」は、厳しく注意を払う様子を表現した言葉です。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、おぼえておくとよいでしょう。