「ご自愛専一」についての解説です。
「ご自愛専一」とは?意味
「ご自愛専一」は、自分を大切にしてほしいという願望を込める言葉で、自愛専一という四字熟語です。
なお、この言葉、自分を大切にするという意味を持ちつつ、自重しろという意味もあるので、ビジネスで使用する場合、相手は文面を読み取り、自分を大切にしてほしいと述べているか、少しは自重しろと言っているかを判断しないといけません。
「ご自愛専一」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「ご自愛専一」は、ビジネスでは、無理をせずに自分を大切にしてほしいと述べるか、あえて、少しは自重しろという具合に部下に行動を抑えるよう戒めるために使用します。
ただ、部下に、行動を自重するよう戒める場合、敬語にする必要はないので、自愛専一だけでよいでしょう。
逆に部下が上司に対して自重するという場合、「ご自愛専一」になりますが、まず部下が自分よりも偉い人に対して自重を促すことはないでしょう。
「ご自愛専一」を使った例文
・『ご自愛専一に活躍ください』
この例は、自分を大切にして活躍をしてほしいという願望を述べています。
ビジネスでも使用できるもので、相手側が無理をしている場合、この言葉で相手に対して無理をしないようにと促すのです。
・『部長、ご自愛専一です』
この例は、部長という人物に対して、少しは自重するように述べており、上司と部下という立場でありますが、あまりにも上司が出すぎた真似をしていると判断し、自重を促しています。
「ご自愛専一」の返答や返信例
「ご自愛専一」に対する返答は、受け手側が無理をしていることを述べてているか、自重するように言われているかによって返答は異なるでしょう。
受け手側が無理をしていると解釈した場合、「お心遣いありがとうございます」と返答可能ですが、受け手が自重しろと受け取った場合、上司であるという立場を利用し、「私が仕事で前に出て指揮を執る必要がある」という具合に自分の行動が正当であるという返答も可能です。
まとめ
「ご自愛専一」については、意味が二つあり、ビジネスで一応両方の意味を使用できます。
意味については、自分を大切にしてほしいと願いを込めるという意味と、少しは自重しろという意味があり、おそらくですが、自重しろという意味もビジネスでは、上司が部下に対して述べますし、その逆もあり得ます。
上司の場合、「自愛専一」と述べれば部下に対して自重を促し、部下も「ご自愛専一」と述べて丁寧語にすれば、一応上司に自重を促すことが可能です。
ただ、上司に対して部下が自重を促すというのは出すぎた真似になりますのでおそらく上司の方は部下に対してよい印象は持たないでしょう。
なので、大半が、体に気を付けてほしいと願望を込める方の意味で「ご自愛専一」を使用するのです。
こちらの意味であれば、相手を気遣う言葉なのであたりさわりが無く、上司や部下に使用できます。