「ご心痛いかばかりかと」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「ご心痛いかばかりかと」とは?
はじめに「ご心痛いかばかりかと」の意味を解説していきます。
「心痛」は「しんつう」と読み、「心が痛むこと、心配すること」を意味する言葉です。
これに「ご」を付けて「ご心痛」にすることで、丁寧に表現しています。
また、「いかばかり」は「どれほどか、どんなにか」という意味がある言葉です。
これに「かと」を付与することで、「どれほどかと」読み替えることが可能です。
「ご心痛いかばかりかと」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「ご心痛いかばかりかと」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたの上司の奥様が、入院したらしいとの話を聞きました。
そして、その上司と偶然その話になったとします。
このような場面で、あなたは「ご心痛いかばかりかと存じます」と、上司に述べるとよいでしょう。
「大変ですよね」では軽すぎますが、「ご心痛いかばかりかと存じます」と伝えることで、フォーマルな表現で相手に心配する気持ちを伝達できるのです。
この言葉を使う場合の注意点は、口語表現のほうが適していることです。
古風で堅苦しい文語調の表現ではありますが、活字にすると読みにくいものになります。
「いかばかり」の「い」が「痛い」の送り仮名のように見えてしまうのです。
そのため、活字での使用は控え、別な代替表現に置き換えるのをおすすめします。
「ご心痛いかばかりかと」を使った例文
ここでは「ご心痛いかばかりかと」を使った例文を挙げていきます。
例文のように、「思う・想像する」を意味する言葉と組み合わせて使用するのが、一般的な使い方です。
・『ご心痛いかばかりかと思います』
・『ご心痛いかばかりかと存じます』
・『ご心痛いかばかりかと推察します』
「ご心痛いかばかりかと」の類語や敬語での言いかえ
それでは「ご心痛いかばかりかと」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「ご心痛いかばかりかと」の類似表現
まず「ご心痛いかばかりかと」の類似表現について解説します。
「ご心痛」は「ご心配」と言い換えられます。
表現は異なりますが、意味は概ね同じになります。
「ご心痛いかばかりかと」の敬語表現
つぎに「ご心痛いかばかりかと」を敬語表現で言い換えるのは困難です。
敬語にする場合は、続く言葉で表現する方法をとるとよいでしょう。
たとえば「心中お察し申し上げます」という言い換えが可能です。
まとめ
このように「ご心痛いかばかりかと」は、少しかまえた表現で、相手を心配する意思を表明できる言葉です。
もう少し一般的で使いやすい言葉があるので、使用する場合は言い換えることを検討するとよいでしょう。