目上の人や上司などが戻ることを表す時に使う敬語表現には「戻られる」があります。
今回はこの「戻られる」という言葉について説明していきます。
「戻られる」とは?
「戻られる」とは動詞である「戻る」に自発や尊敬、受け身、可能などの助動詞である「れる」が付いた言葉です。
「戻られる」は特に目上の人や上司、仕事先の相手などを敬う時に使う言葉であり、尊敬語として様々な場面で使われています。
「戻られる」は基本的に移動を伴う行為であり、受け身としての意味ではあまり使われません。
「戻られる」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「戻られる」は尊敬語として仕事の場面でよく使われる言葉です。
この言葉を使った表現としてよく見られるものには「お戻りになる」と「お戻りになられる」があります。
前者は文法的に問題がないので様々な場面で使うことが可能ですが、後者は丁寧な表現である接頭辞の「お」と尊敬語を表す「れる」が付いているに重敬語となっているので、不適切な表現となるので注意しましょう。
「戻る」の言い換え語は特定の場所を含めたものが多く、会社に戻る場合は「帰社」、自宅に戻る場合は「直帰」や「帰宅」などを使います。
「戻られる」を使った例文
・『ご無事に戻られることをお祈りしています』
・『王様はあと何日すれば戻られるのかを王女はずっと考えています』
・『社長が会社から戻られる直前に秘書から緊急の連絡がありました』
「戻られる」の類語や敬語での言いかえ
この言葉の類語と敬語を解説していきます。
「戻られる」の類似表現
「戻られる」の類義語には「引き返す」や「立ち戻る」、「帰って来る」などがあります。
「戻られる」の敬語表現
「戻られる」の敬語表現は「お戻りになる」があり、様々な場面で使うことが可能です。
「お戻りになられる」は二重敬語となるので、こちらは使わない方がいいとされています。
「戻られる」は尊敬語であり基本的には目上の人や上司、取引先の相手などが戻ることを表す時に使います。
「戻られる」の返答や返信例
「戻られる」は目上の人や上司が戻ってきたことを表す言葉であり、業務連絡などによく使われます。
この言葉への返答例としては「了解しました」や「分かりました」などを使います。
まとめ
「戻られる」はよく尊敬語として使われる敬語表現であり、仕事の場面から一般的な会話でも幅広く使われています。
「戻る」自体にも様々な言い換え語や類似表現があり、それぞれに応じて敬語表現も使い分けることが必要となります。
「お戻りになる」は尊敬語としてもよく使われる表現であり、これ以外にも「お帰りになる」も使いやすい敬語として有名です。
