この記事では、ビジネスシーンでもしばしば使われる。
「慶賀に堪えません」について、その意味や使い方等を分かりやすく説明します。
「慶賀に堪えません」とは?意味
「慶賀に堪えません」の読みは、「けいがにたえません」で、「喜び祝う気持ち抑えられないこと」を意味する慣用句です。
この慣用句を、言葉毎に分解し、少し詳しく説明します。
まずこの慣用句でキーとなる「慶賀」は「喜び祝うこと」を意味する言葉です。
「慶賀」の熟語を構成する「慶」という漢字は「めでたいや、縁起が良い」という意味を持ち、また「賀」の漢字には「祝うや、喜ぶ」という意味があるので、「めでたいことを喜び祝う」という意味になるのです。
ちなみに、この「慶賀」の言葉は、「慶賀新年」として、年賀状にも使われる言葉です。
次の「堪えません」は「気持ちを抑えることができない」という意味で、「堪える」に丁寧語の「ます」の否定形が付けられた言葉です。
従って、この二つの言葉で構成される「慶賀に堪えません」は、「喜び祝う気持ちを抑えられない」と言う意味の丁寧な表現となるのです。
「慶賀に堪えません」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「慶賀に堪えません」の慣用句は、非常に嬉しいことを表現する言葉で、かつ丁寧でかしこまった表現なので、お祝いの席でしばしば使われる慣用句です。
なお、この慣用句は上司や目上の人た取引先の方等にも使える言葉です。
また「慶賀」を使った、同じような意味の慣用句として、「慶賀の至りに存じます」もよく使われます。
この慣用句は、「この上もなく喜ばしいと思います」と言う意味の敬語表現で、「慶賀に堪えません」と同様、祝いの席でのスピーチや手紙やメール文等で使われることが多い表現です。
「慶賀に堪えません」を使った例文
・『創業50年記念というおめでたい席にお招きいただき、誠に慶賀に堪えません』
・『この度の研究論文が学会で最優秀賞を受賞されたことを伺い、慶賀に堪えません』
・『ご子息のご結婚のお知らせを伺いました。慶賀に堪えません』
「慶賀に堪えません」の返答や返信例
「慶賀に堪えません」と、かしこまった表現で祝辞をいただいた際には、自分が目上であっても、少しかしこまった表現で返答するのがマナーです。
一般的には丁重な祝辞をいただいたことに対し、例えば『丁重なご祝辞、誠にありがとうございます』等と、感謝の言葉で返答するのが良いでしょう。
まとめ
「慶賀に堪えません」とは、「喜び祝う気持ち抑えられないこと」を意味する慣用句です。
この慣用句は、目上の人や、取引先の方に使っても問題ない表現です。
また、同じ「慶賀」を使った祝意を述べる慣用句として、「慶賀の至りに存じます」と言う表現もあるので、合わせて覚えておかれると良いでしょう。