「読みました」を解説していきます。
正しい言い方を覚えて、敬語をマスターしていきましょう。
「読みました」とは?
「読みました」は「読む」に「です・ます」の過去形がついた形です。
「資料を読みました」や「本を読みました」のように使います。
学校の先生に目を通したのか質問されて、たしかに読んだことをアピールするシーンで用います。
ひととおり中身をチェックしたこと、熟読したことが「読みました」です。
「読みました」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「読みました」は学校でつかう表現ですが、会社の中で用いると学生っぽさが抜けない、子どもっぽい印象を与えてしまいます。
ビジネスで用いると不愛想に思われるので、目上の方に対して使わないようにしましょう。
「読む」の謙譲語は「拝読する」にあたります。
読み手を下げる言い回しとなり「拝読しました」や「拝読いたしました」といいます。
あくまで謙譲語なので「この資料を拝読しましたか」と相手に対してつかうのは間違いです。
「読みました」を使った例文
・『興味深く、拝読しました。ありがとうございます』
・『先ほどいただいたご提案書を、拝読いたしました』
・『受賞作を拝読いたしました。とても心に染み入りました』
「読みました」の類語や敬語での言いかえ
メールに添付された書類に目を通した場合は「拝読いたしました」の代わりに「確認いたしました」も使えます。
ビジネスシーンではよく使われているので、覚えておくといいです。
「読みました」の類似表現
「拝読いたしました」と似ているのが「拝見いたしました」です。
「拝見」は「見る」の謙譲語です。
おもに画像や絵画など、視覚的なものに使われています。
ただ最近では資料や履歴書に目を通すことも「拝見する」といいます。
こちらも使いやすい敬語なので、あわせて覚えておくといいです。
「読みました」の敬語表現
「読みました」をさらに丁寧に直すと「拝受いたしました」になります。
「拝受」は「受け取る」の謙譲語です。
そのため書籍や資料、写真を受け取ったときに「拝受いたしました」といいます。
うやうやしい言い方となるので、年配の方に用いるとしっくりきます。
「読みました」の返答や返信例
「読みました」と先方から連絡が届いたら、確認していただいたこと、目を通していただいたことに謝意をあらわしましょう。
「ご確認いただき、ありがとうございます」や「ご覧いただき、ありがとうございます」がひとつの返し方です。
まとめ
「読みました」の意味と使い方をおさらいしました。
「読みました」は社外では控えたい表現です。
敬語にすると「拝読いたしました」や「確認いたしました」があります。
正しい使い方を学んで、自信をもって仕事に取り組んでいきましょう。