「ご修正ありがとうございます」とは?
ビジネスにおけるメールや会話での使い方や敬語の使い方を徹底した解釈で以下に詳しく説明します。
「ご修正ありがとうございます」とは?
このフレーズですが、日本語としてどこか不自然で違和感を感じませんか?そんな視点でこのフレーズを見ていきます。
まず「ご修正」ですが、「修正」に尊敬語または謙譲語の「お(ご)」をつけることで「ご修正」となります。
なお、「修正」とは「不十分・不適当と思われる個所を改め直すこと」の意です。
その後に続いて「ありがとうございます」とありますので、上司や目上の人などの「相手がご修正くださる」場合の尊敬語としての使い方になります。
すなわち、相手に修正してもらう場合の敬語(尊敬語)は「ご修正くださる」あるいは「ご修正だ」となります。
よって、このフレーズはお礼フレーズのため、「ご修正くださいましてありがとうございます」「ご修正くださりありがとうございます」と表現でき、不自然で違和感を感じる人もいるかもしれませが単に「ご修正ありがとうございます」でも問題ありません。
「修正」という言葉が「改め直す」という意味で、これに尊敬の意の「ご」がついて「改め直していただいた」というニュアンスが含まれて来るからです。
「ご修正ありがとうございます」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
このフレーズでも問題はありませんが、敬語に厳しい方もいますので、このフレーズは会話やメールまでの使用に留め、公式な文書や公式な場所での挨拶には使用しない方が無難です。
このフレーズをさらに丁重なメールにする場合は、「ご修正いただきましてありがとうございます」とすると丁寧な表現になります。
また「いただく」の代わりに「賜る」を使用するとさらに丁寧度は上がります。
とくに「賜る」は畏まった言い表わし方のため、ビジネス文書や手紙などで使われることが多いフレーズです。
さらに「ご多忙にもかかわらず」などのようなクッション言葉を添えるとなお丁寧になります。
「ご修正ありがとうございます」を使った例文
このフレーズを使った例文をご紹介します。
・『急なご依頼にもかかわらず、ご修正ありがとうございます』
「ご修正ありがとうございます」の類語や言い替え
このフレーズに類似した言葉や言い替えの一例を紹介します。
・『ご修正いただき~』
・『ご修正くださり~』
・『ご修正賜り~』
・『ご修正いただき感謝申し上げます』
・『ご修正いただき誠に恐縮です』
相手にとんでもない負担をかけた場合など、申し訳ない気持ちを表わすためには「ありがとう」では素っ気ない気がします。
そのような場合は「ありがとう」の代わりに「恐縮」や「恐れ入る」といった表現を使うことで印象を良くします。
まとめ
このフレーズは相手が修正してくれた時に、感謝の気持ちを伝えるために用いる言いまわしです。
お礼の言い方は場面によってそれぞれ適切な表現がありますので正しく使い分けて失礼のないようにしましょう。