「よろしくお伝えください」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「よろしくお伝えください」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では「よろしくお伝えください」について解説をします。

「よろしくお伝えください」とは?意味

そこにいない別の人に好意を伝えてもらうときの言葉です。

「よろしく」には、ほどよく、ぜひともなどの意味がありますが、この場合はそういった意味で使用しているのではなく、そこにいない別の人を気にかけているといった意味合いです。

「お伝え」「伝え」「お」をつけて丁寧にした言葉です。

ある事柄を知らせるといった意味になります。

「ください」は相手に何かを要望・懇願する意の言葉です。

目の前にいる人に「伝える」ということを要望しています。

「よろしくお伝えください」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

目の前にいない別の人に好意を伝えてもらうときに用います。

好意の対象となるのは今そこにいない人で、聞き手ではありません。

この言葉を使う相手は、お客様、取引先の相手、知り合いなどです。

そして、そこにいない別の人が、聞き手や自分と同等または目上の場合に用います。

たとえば、自分の上司と食事を一緒にしたとします。

上司の奥さんと以前にあったことがあり、よくしてもらいました。

今日の食事には上司の奥さんはいません。

奥さんは元気にしているだろうかなど、「あなたのことを気にしていますよ」といったことを伝えたいとき、上司に対して「奥様によろしくお伝えください」などといいます。

「よろしく」の対象は奥さんで、「お伝えください」とお願いをしているのは上司に対してです。

イベントに参加する予定だったけれど、参加をすることができなかった。

そこに出席する人たちに気持ちを伝えたいといった場合にも用います。

この場合はイベント関係者などに対してこの言葉をいいます。

聞き手よりも低い立場の人に伝えてもらう場合には、この言葉は用いません。

たとえば、他部署の課長と廊下でばったりと会って会話をしたとします。

この課長とは、仕事でときどきやりとりがあるのでお互いを知っています。

課長の部下に当たる人のことも自分は知っており、この人とも何度か仕事をしたことがあります。

その人へ好意を伝えて欲しいという意味で、この言葉を課長には使用しません。


「よろしくお伝えください」を使った例文

・『○○さまによろしくお伝えください』

「よろしくお伝えください」の返答や返信例

目上の人であれば「承知しました」と返事をします。

伝える相手が家族の場合は「伝えておきます」とします。

相手がどのような立場の人によるかで、返事の仕方の丁寧さが変わります。

伝えておいてくださいといわれて、「嫌です」という返事は普通しません。

「よろしくといっていた」と伝えればよいだけなので、できるだけ相手の要望に応えてあげるとよいでしょう。

まとめ

この言葉には気遣いの意味合いがあります。

相手を気遣っていることが伝わると、人間関係が良好になりやすいです。