「一緒に参りましょう」についての解説です。
「一緒に参りましょう」とは?意味
「一緒に参りましょう」は、第三者に対して一緒に同行するように述べる意味です。
よって、意味は、第3者に対して一緒に行こうと述べるのですが、実はこの表現、ビジネスであろうと日常の会話であろうと間違った日本語になり、その理由は、一緒に行こうと述べている人物に対して、強要と見て取れる形であなたも私と同じ身分であるがゆえ、同じように従って一緒に行こうとなり、かなり失礼な言葉になります。
これは、同じ身分であることをよいことに相手に対して強要を求める言葉になるので失礼すぎるがゆえ、ビジネスにおいては、社長や部長という身分が異なる人には使用できません。
なぜ、身分を同じとするかですが、これは、参りという部分がへりくだりになり、一緒にという部分が相手側にもへりくだりを強要しているがゆえ、相手側も同等であるとみているのです。
「一緒に参りましょう」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、ビジネスではまず使用してはいけません。
なぜなら、この言葉は身分を自分と同じであると定めて、一緒に行くよう第3者にも強制という形でへりくだるよう述べています。
なので、この言葉を受ける受け手は、本当は格上なんですが、格下の人物に言うことに従うということになるため、ビジネスにおいては相手側は、無理強いという形で従います。
よって、この言葉を言いかえるとすれば、「お供していただければ幸いです」や「来ていただけますか」という具合に相手側に対して催促のみをするような言葉に置き換えるのが望ましいです。
「一緒に参りましょう」を使った例文
・『部長、そこまで一緒に参りましょう』
この例は、ダメなビジネスや会社での日本語の使い方で、部長という人物を自分と同等であると定めたうえで、相手側に自分と同じ方向に来るよう促しています。
よって、部長側は、拒否権があり、拒否権を行使したうえで日本語の間違いの指摘も可能です。
「一緒に参りましょう」の返答や返信例
「一緒に参りましょう」に関しては、受け手側が相手側と同じ身分であるから従えという意味なので相手に従う気持ちがあるかないかで答えが変わります。
従う気持ちがある場合、「わかりました」や「分かった」でよく、従わない場合、「拒否する」に「拒否します」と返答が可能です。
なお、拒否した場合、理由を述べるのであれば、「私とあなたでは身分が異なり、それにも関わらず、同じ身分とするがゆえに参るというのはどうなのか」と言えばよいでしょう。
まとめ
「一緒に参りましょう」が問題になり得る部分は、参りましょうと強要している点にあり、参るという言葉が現状後であり、この部分を相手に強要するということは、相手も自分と同等であるがゆえ、両者ともへりくだり最初にへりくだって物事を言った人物に従えというわけですから、格上の人物からすれば、同じ土俵で物事に従えと言われているため、問題となるわけです。
なので、言いかえるのであれば、ビジネスでは片側だけがへりくだるのが望ましく、「お供していただければ幸いです」と言って、ついてきてくれると嬉しいとだけ表現すれば、相手はおそらく嫌な気持ちにならないのではないかと思われます。