「どちら様ですか」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「どちら様ですか」とは?
はじめに「どちら様ですか」の意味を解説していきます。
この言葉は文法的には誤りではありません。
しかし、様々な解釈のある言葉なのです。
一つ目の解釈は、「どちら様ですか」と言う表現は、乱暴であり、相手に対して失礼に当たるというものです。
これは、言葉が短いので簡素であるために、ぶっきらぼうに聞こえることに由来すると思われます。
もう一つの解釈は、正しい丁寧な言葉でもあり、冗長表現を排したシンプルな表現だということです。
このように、失礼か否かに正解はありません。
しかし、少なくても失礼と解釈する人はいるということです。
「どちら様ですか」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「どちら様ですか」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが電話を受けたとします。
しかし、相手は自分の名前を名乗りませんでした。
そこであなたは「どちら様ですか」と尋ねるとよいでしょう。
これは丁寧な表現であり、間違いでもありません。
しかし、もう少しだけ印象を柔らかくするならば「失礼ですがどちら様でしょうか」や「お名前をうかがえますか」などに言い換えるとよいでしょう。
この言葉を使う場合の注意点は、間違っていないのに、失礼な表現に聞こえることです。
これは、この表現自体が簡素であることが原因のため、適切に言い換えることで、この誤解を回避するのがよいでしょう。
「どちら様ですか」を使った例文
ここでは「どちら様ですか」を使った例文を挙げていきます。
例文のように単独でも使用できますし、他の言葉との組み合わせも可能です。
「どちら様ですか」は乱暴に感じる場合は「お名前をうかだえますか」と言い換えるとよいでしょう。
・『どちら様ですか』
・『失礼ですが、どちら様ですか』
・『大変恐縮ですが、どちら様ですか』
「どちら様ですか」の類語や敬語での言いかえ
それでは「どちら様ですか」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「どちら様ですか」の類似表現
まず「どちら様ですか」の類似表現について解説します。
「どちら様ですか」は「どなた様ですか」との言い換えが可能です。
表現は異なりますが、意味は概ね同じになります。
「どちら様ですか」の敬語表現
つぎに「どちら様ですか」を別の敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。
例えば「どちら様でございますか」という言い換えが可能です。
まとめ
このように「どちら様ですか」という表現は、賛否両論のある言い回しです。
失礼と感じる人がゼロではないことから、他の表現に言い換えるのが無難な選択と言えるでしょう。
