「従前にお聞きしておりました」とは?
ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「従前にお聞きしておりました」とは?
「従前にお聞きしておりました」は、以前聞いていた場合に使用できる言葉です。
「従前」は「じゅうぜん」と読みます。
これは、「以前」と同じ意味を持っています。
つまり、「これまで」、「今よりも前」などと同じような意味で「従前」という言葉を使用できるのです。
また、「お聞きしておりました」は、「聞く」が変形したものです。
これを「お聞きする」とすれば丁寧語の表現になります。
これを過去形にすれば「お聞きした」となります。
そして謙譲語の「おる」と丁寧語の「ます」を加えて、「お聞きしておりました」と表現しているのです。
「従前にお聞きしておりました」のビジネスでの使い方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「従前にお聞きしておりました」を使用する場合、どのような使い方になるでしょう。
たとえば、部長から相談を受けたとします。
すると、相談の用件は、以前から聞き知っていた内容だったのです。
このような場合には、「その件でしたら、従前にお聞きしておりました」と述べるとよいでしょう。
これにより、既に聞いていたということを、上手に言い換えて相手に伝達できるのです。
この言葉を使用する際には、「お聞きしておりました」の使い方に注意しましょう。
これは「おる」という謙譲語を使用した表現です。
ここから、謙譲語を除外すれば「お聞きしていました」になります。
使用する状況に合わせて、適切な敬語表現を選択するとよいでしょう。
「従前にお聞きしておりました」を使った例文
「従前にお聞きしておりました」を使った例文を挙げます。
例文のように、少し言葉を付け加えると、自然な印象の表現を作成できるのです。
・『その件でしたら、従前にお聞きしておりました』
・『その件に関しましては、従前にお聞きしておりました』
・『その件でございましたら、従前にお聞きしておりました』
「従前にお聞きしておりました」の類語と敬語での言いかえ
「従前にお聞きしておりました」の類語と敬語を解説していきます。
「従前にお聞きしておりました」の類似表現
「従前にお聞きしておりました」の類似表現には、「過去にお聞きしておりました」があります。
「従前」と「過去」は、同じような意味合いで使用できる言葉なのです。
「従前にお聞きしておりました」の敬語表現
「従前にお聞きしておりました」を別な方法で敬語表現にするとどうでしょう。
たとえば「従前にお聞きしていました」に言いかえできます。
まとめ
このように「従前にお聞きしておりました」は、以前聞いていた場合に使用できる言葉です。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、おぼえておくとよいでしょう。