この記事では「熟考の末」について解説をします。
「熟考の末」とは?意味
よく考えた結果という意味です。
「熟考」には、気を配ってよく考えるという意味があります。
長い時間をかけて十分に考えることで、ぱっと思い浮かんだ事柄という意味ではありません。
「熟」は十分に、よくよく、「考」はかんがえる、思いめぐらす、調べるという意味を持つ漢字です。
このことからも「熟考」には、よく考えることという意味があることがわかります。
「末」は物事が行われた後という意味です。
「激闘の末」「話し合いの末」のような使い方をします。
この例の場合だと激しい戦いのあと、話し合いのあとという意味になります。
「熟考の末」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、よく考えて結論を出したのだと伝える際に用います。
たとえば、他社から「○○をしませんか」と誘いがあったとします。
この誘いにのることで会社が大いに発展することが期待できます。
しかし、リスクもともないます。
他者からの申し出は、簡単に返事ができるものではありません。
それを受け入れるか、受け入れないかの判断をするためには、よくよく考えてみる必要があります。
そこで、重要な人たちが集まってよく話し合い、よく考えることにしました。
そうして、どうするか結果を出すことができました。
そのことを「熟考の末、判断を出した」のような言い方をします。
「熟考」はよく考えることなので、時間をかけずに答えを出したり、思いつきを口にしたりするときには、この言葉は使用しません。
よく考えたことであれば、さまざまな事柄について使うことができます。
たとえば、販売価格、出店場所などについてです。
この言葉自体は敬語ではなく、目上の人に対して述べるときには、この後の言葉は敬意を表す言い方にします。
「熟考の末」を使った例文
・『熟考の末、○○に出店をすることになりました』
「熟考の末」の返答や返信例
この後にどのような言葉が続くのかによって、返答の内容は変わります。
それを受け入れることにしましたという意の言葉が続く場合は、受け入れてくれたことにお礼を伝えます。
受け入れないという場合は、よく考えた結果なので仕方がないでしょう。
このような価格にしましたという場合は、その価格が適切なものなのかを考えて、それでよいのか、変えた方がよいのかなどを伝えます。
どのような場面なのかによって、返答はさまざま変わります。
まとめ
この言葉は、よく気を配ってある事柄について考えたときに使用をします。
考えた結果を伝えるときに用いるものです。
敬語ではないので、目上の人に対して伝えるときには、後に続く言葉を敬意を表すものにしましょう。