ビジネスで使う「関係各所」とはどこを指しているのでしょうか。
今回は、「関係各所」の意味と類似表現について解説します。
「関係各所」とは?
「関係各所」とは、「関係するあちこちの人や企業など」を意味する言葉です。
「関係各所」の使い方や使われ方、使うときの注意点
ビジネスの世界で「関係各所」というときに指しているのは「案件に関わりのある全ての人や企業」です。
「関係各所」の「各所」は具体的な場所を指しているのではなく「あちこちの方面」という意味合いで使われています。
かなり曖昧さを含む表現ですがこれは「関係各所」といったときどの程度の関係性まで含めるのかはっきり決まっていないのが原因です。
一般的に「関係各所」という言葉は連絡を入れたり知らせたりするときに用いられます。
関係者すべてに連絡するときなどに「関係各所」という言葉を用いて連絡するよう支持を出しますが、具体的にどこまでの範囲を関係者にするかを一存で決めるのは困難です。
ここまでが関係者という指定が困難なときに「関係各所」という言葉を使いますが、その裏には「担当者がそれぞれの判断で関係していると思われる範囲を決める」というある程度の裁量権を認めりみマイが込められています。
営業マンはそれぞれ担当する取引先や企業がありますがそれらをいちいち個別に指定して連絡するよう指示をだすのは手間も時間もかかります。
「関係各所」と言われた場合は個人の判断でこの案件に関係している相手に対して連絡するのがビジネスにおける正しい判断です。
ニュースなどで「関係各所」という表現が使われるときは「関係している重要なところ」という程度の意味合で使われます。
具体的にどこなのかはあまり重要ではなく「関係しているあちこち」であると説明できれば十分なのであまり詳しく説明しない「関係各所」という表現が用いられます。
具体的にどこなのか知りたければ自分で調べるなり問い合わせるなりすればいいだけなのである程度曖昧さを含む表現でも十分です。
「関係各所」を使った例文
・『大地震の発生に備えて備蓄を増やすよう関係各所に指示した』
・『重要な議案の採決を前にして関係各所への根回しに余念がない』
・『総理の突然の発表に関係各所は大いに慌てている』
「関係各所」の類語や言いかえ
・関係各位
「関係している皆様」という意味で使われる言葉です。
「関係各所」とはほぼ同じ意味の言葉ですがこちらのほうがより丁寧で敬意も込められています。
・関係者
「関係している人」を意味する言葉です。
必ずしも人だけではなく企業や団体など人以外も含まれます。
「関係各所」があちこちの組織を含むのに対し、こちらは組織や団体の中でも担当者など直接的に関わりのある人に対象が絞られます。
まとめ
「関係各所」はビジネスでよく用いられる表現です。
はっきりとどこまでとは明言していないあいまいさを含む表現なので誤解を招かないよう使い方に注意してください。