「危険極まりない」という言葉にはどのような意味があるのでしょうか。
今回は、「危険極まりない」の意味と類語について解説します。
「危険極まりない」とは?
「危険極まりない」とは、「これ以上ないと思えるほど危険である」を意味する言葉です。
「危険極まりない」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「危険極まりない」の「極まりない」は「極限まで達する」という意味を持つ動詞「極まる」に接尾辞の「ない」がついて形容詞化した言葉です。
「極限まで達する」つまり「はなはだしい」状態を表すのが「極まりない」なので「危険極まりない」は「危険がはなはだしい」という意味になります。
言葉の意味だけを比べると「危険極まる」と「危険極まりない」で大きな違いはありません。
どちらも危険が極限にまで達している様子を表しており「非常に危険」という意味で使われます。
では具体的に「危険極まる」と「危険極まりない」ではどこが違うのでしょうか。
結論から申し上げると「危険極まりない」は「危険極まる」の強調表現です。
「極まりない」という言葉は「物の様子がはなはだしく好ましくない状態にあること」を指します。
基本的にネガティブな意味合いで使われる言葉で「危険極まりない」も歓迎されることがない「危険」という状態を強調しています。
なぜ「危険極まりない」が強調の意味になるのかというと「極まる」を「ない」で否定しているからです。
「極まる」というのはこれ以上先がない行き止まりや究極の状態を指す言葉です。
もうそれ以上危険にはならないといえるほど切羽詰まった状態が「危険極まる」ですが、同じ状態であっても「危険極まりない」と表現する場合は「今でも十分危険だが今以上に危険になる可能性もある」ことを表しています。
要するに「極まりない」というのは「限界に見えるが限界ではない」つまり「更に上がある」ことを意味しているので「極まる」よりも「極まりない」のほうがはなはだしく程度が上であることを表します。
このことから「危険極まりない」は「今でもこれ以上ないと思えるほど危険だが放置すればさらに危険がます可能性がある」ことを表す言葉です。
「危険極まりない」を使った例文
・『子供だけで水遊びをさせるなんて危険極まりない』
・『安全ベルトを着用せずに高所作業するとは危険極まりない行為だ』
・『打者の顔面を狙った危険極まりない投球で退場になる』
・『真剣を使った危険極まりない殺陣』
「危険極まりない」の類語や言いかえ
・この上なく危険
「これ以上ないほど危なく恐ろしいこと」という意味の言葉です。
「極まりない」と似た意味の言葉に「この上ない」がありますが今よりも上の状態がない、つまり現状が一番危険であることを意味します。
まとめ
ビジネスの世界では大きなリスクをはらんでいる様子を指して「危険極まりない」と表現します。
失敗する可能性が高く大きな損失を出す可能性があると予想されるときに使われる使用頻度が比較的高い表現なので意味を知っておきましょう。