この記事では、ビジネスシーンでよく使われる「お口添えいただけないでしょうか」のフレーズについて、その意味や使い方等を分かりやすく説明します。
「お口添えいただけないでしょうか」とは?意味
「お口添えいただけないでしょうか」のフレーズを、言葉毎に分解し、少し詳しく説明します。
まず、最初の「お口添え」は「傍らから言葉を添えてとりなすこと」を意味する「口添え」に敬意を表す接頭辞の「お」が付けられた言葉です。
また、次の「いただけないでしょうか」は助動詞の「もらう」の謙譲語の「いただく」を否定型に換えて、かつ疑問文にした表現です。
「お〜いただく」で敬語表現となります。
したがって、「お口添えいただけないでしょうか」は「傍らから言葉を添えてとりなしてもらえないか」とお願いする敬語表現となります。
「お口添えいただけないでしょうか」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
先に説明したとおり「お口添えいただけないでしょうか」は「傍らから言葉を添えてとりなしてもらえないか」とお願いする敬語表現です。
具体的には就職活動で先輩の「口添え」をもらいたい場合や、取引先への依頼や交渉が上手くいくように「口添え」してもらいたい場合等によく使われます。
この「口添え」は日本独特の悪習のように言われることもありますが、気心が知れた人から「口添え」をされると、面識の少ない人に対しても少し安心感が得られるのは、何も日本だけに限った事ではありません。
しかし、親しい人から「口添え」してもらえば、必ず上手く事が運ぶほど、ビジネスの世界は甘くないのが実情と言えるでしょう。
「お口添えいただけないでしょうか」を使った例文
・『部長からA社の購買課長にお口添えいただけないでしょうか』
・『先輩から、御社の人事課長にお口添えいただけないでしょうか』
・『教授の方から、就職に関してA社の人事課にお口添えいただけないでしょうか』
「お口添えいただけないでしょうか」の類語や言い換え
「口添え」の類語としては「口利き」や「仲介」や「紹介」や「橋渡し」等が挙げられます。
したがって、「お口添えいただけないでしょうか」は、「お口利きいただけないでしょうか」や「ご仲介いただけないでしょうか」や「ご紹介いただけないでしょうか」と言い換えることが出来ます。
また「いただけないでしょうか」の部分は「いただけますでしょうか」や「くださいませんでしょうか」や「願えないでしょうか」等と言い換えることも可能です。
まとめ
「お口添えいただけないでしょうか」は「傍らから言葉を添えてとりなしてもらえないか」と、お願いする際に使われる敬語表現のフレーズです。