この記事では、一般でもビジネスシーンでもよく使われる「来る年」について、その意味や使い方等を分かりやすく説明します。
「来る年」とは?意味
「来る年」の読み方は「くるとし」で、その意味は文字通り「新しくやって来る年、すわわち新年、明年のこと」です。
この「来る年」は「明年、来年」との意味でなので、いつ使ってもおかしくないと思われますが、一般的には12月中旬以降に、「新年」を話題にする際に使われる表現で、残り少なくなった「本年」を「行(ゆ)く年」と表現し、これと対にして使われることが多い言葉です。
また、「来る」は「きたる」と読むこともありますが、「来(きた)る年」と読むことはありません。
ただし、来年の西暦等をその後に付けて、例えば「来る2024年」と表現する際には「きたる」と読ませるのが一般的です。
「来る年」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「来る年」は先に記載した通り、年末に残り少ない「本年」を「行く年」と表現し、それと対にして使われることが多い言葉です。
その代表として、NHKでは大晦日から元旦にかけて「ゆく年くる年」と題したテレビ番組が、何十年にも渡って、毎年放映されています。
また、ビジネスシーンでは年末の挨拶において、しばしば使われます。
取引先の方のメールでの年末の挨拶は、一般的に今年お世話になったことに感謝の言葉を述べ、次に来年も良いお付き合いが出来ることを述べ、そして最後に来年も相手の方の健勝や会社の隆盛を祈念する言葉を述べます。
この際に、来年を「来る年」と表現されることが少なくありません。
このビジネスにおける年末の挨拶は、相手の方の年内の勤務日が数日になった頃に送ります。
一般的にはクリスマス前後になり、「新年、明年」を「来る年」と表現するのに、ふさわしい時期なのです。
「来る年」を使った例文
・『皆様方の、来る年のご健勝を心よりお祈り申し上げます』
・『従業員一同、来る年もより良いサービスに努め、皆様をお迎えする所存です』
・『もうすぐ行く年来る年のテレビが始まります。本年も残り1時間足らずです』
「来る年」の類語や言い換え
「来る年」は「来年」や「新年」や「明年」と言い換えることが出来ます。
「来る年」は年末に使われることの多い表現なので、ニュアンス的には「新年」が最も近いと言えるかも知れません。
まとめ
「来る年」の読み方は「くるとし」で、その意味は文字通り「新しくやって来る年、すわわち新年、明年のこと」です。
この「来る年」は年末に「行く年」と対で使われることも少なくありません。
また、ビジネスにおいては、取引先の方への年末の挨拶メール等で使われることが多い表現です。