「おいとまさせていただきます」という言葉は普段使いされる言葉ではありませんが、ビジネスでは目上の人と接することが多いのでよく用いられています。
言葉の意味や使い方など簡単に説明しますので、ぜひ参考にしてみてください。
「おいとまさせていただきます」とは?意味
「おいとまさせていただきます」の「おいとま」とは、簡単に言うとその場から立ち去る、辞去するといった意味があります。
「いとま」という言葉は古くからあるもので、「休暇」「辞職」「離婚」などの意味合いで使われていました。
丁寧な言葉であるとともに目上の人に対する敬意を示す謙譲語としての意味があり、誰にでも使っていい言葉ではありません。
「おいとまさせていただきます」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「おいとまさせていただきます」という言葉は会合や宴会の際に目上の人よりも先に帰る場合に「先においとまさせていただきます」と、ビジネスマナーとして一言声かけする際に用いられます。
その他にも、勤めていた会社を辞職する際に上司や先輩よりも先に会社を辞めるので挨拶を締めくくる一言として使われることがあります。
「おいとまさせていただきます」という言葉は自分をへりくだって相手を立てる謙譲語で、先ほども説明したように目上の人より先にその場(会社)を去る場合にのみ使用します。
普段使いや多用する言葉ではなく、退勤する場合や同僚や後輩のみの宴会で使用すると不自然なので、使用するタイミングをしっかりと考えて会話に取り入れていくように注意しましょう。
「おいとまさせていただきます」を使った例文
・『本日は貴重なお時間をさいていただき、ありがとうございます。私どもはそろそろおいとまさせていただきます』
・『◯◯年という長い間弊社で勤めて参りましたが、若い世代の社員と交代をし、私はこれにておいとまさせていただきます』
・『◯◯部長、私は帰りの電車の時間がありますので、先においとまさせていただきますが、よろしいでしょうか?』
「おいとまさせていただきます」の言い換え表現
「おいとまさせていただきます」という言葉の言い換え表現には「失礼させていただきます」「退出させていただきます」「いとまごいさせていただきます」などがあります。
ビジネスシーンや相手との関係性によって使い分けることができ、「おいとまさせていただきます」という言葉よりも他の言葉の方が適切な場合もあります。
その場その場に合った言葉をしっかりと考え、上手く会話に取り入れるようにしましょう。
まとめ
ここでは「おいとまさせていただきます」という言葉をビジネスで用いる際の意味や使い方などを簡単に説明してきました。
この言葉はビジネスマナーを守るために大切な言葉であり、社会人であれば使用する場面も多くあるのでぜひ覚えておいてください。