「維持に努めてください」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「維持に努めてください」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では「維持に努めてください」について解説をします。

「維持に努めてください」とは?意味

その状態を保つように励んでくださいといった意味です。

「維持」には、その状態を変えることなく続けることという意味があります。

今健康な状態で、その健康な状態を保ち続けることなら「健康維持」といいます。

「努め」「努める」のことで、努力をして物事を行うこと、力を尽くして励むことという意味です。

いい加減な態度ではありません。

「ください」は、相手に何かを求める意です。

「維持に努めてください」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

この言葉は、ある状態を保ち続けて欲しいときに使用をします。

来客数のことで説明をします。

ある店舗の一か月の平均来客数が5000人だったとします。

普段、この数字から大きく外れることはありません。

しかし、風評被害によって来客数が減ってしまいそうな状態になりました。

それでも、何とかして来客数5000人程度を保ち続けて欲しいです。

これよりも大きく下がって欲しくはありません。

そのことを示す際に「維持に努めてください」といった言葉を使用します。

「ください」は相手に何かをするように求める意なので、力を尽くして励むのは聞き手です。

目上の人に対して「努めてください」とはいわないので、自分よりも下の立場のものや同等のものに対して述べるものです。

目上の人に対して述べると失礼になります。

「ください」は命令のように聞こえますが、強制力のある伝え方で、どうしてもそうして欲しいときに主に使われます。

「~してくださいますか」と問いかけの形で表現すると、柔らかく伝えることができます。

しかし、この表現だと強制力が弱いです。


「維持に努めてください」を使った例文

・『現状維持に努めてください』

「維持に努めてください」の返答や返信例

ある状態を保つようにと求められているので、それに従うのが一般的です。

維持できるように力を尽くして励んでください。

どうしても維持が難しい場合は、相手と交渉をすることになるでしょう。

なぜそれをするのが難しいのか、どうして欲しいのかを伝えます。

こちらの要望を聞き入れてもらえなかったときのことを考えて、代替案も用意しておきます。

それでも、維持するようにと求められた場合は、維持するためにどういった行動をしたらよいのか、指示を求めるとよいでしょう。

まとめ

この言葉は、ある状態を保つようにと求めるときに使用をします。

同じ状態を保ち続けるには努力が必要です。

維持してくださいと求めるだけでなく、具体的な行動も示した方が相手は行動しやすくなります。

目上の人には用いないので気をつけてください。