この記事では「お客様をお連れしました」について解説をします。
「お客様をお連れしました」とは?意味
お客様をある場所まで一緒について来させたという意味です。
「お連れ」は「連れる」に「お」をつけて丁寧にした言葉です。
「お」のついた語の下に「する」「いたします」などの語が続く場合には、謙譲の意になります。
敬っているのは、動作が及ぶ相手です。
「しました」は丁寧な言葉遣いで、「た」がついているので完了を表しています。
「お客様をお連れしました」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
ある人の場所に、自分と一緒にお客様をついて来させたといった意味で使用をします。
お客様に対して言っているのではなく、連れてきた先にいる人、たとえば上司などに対して言っています。
しかし、この言葉はお客様に対して失礼です。
「連れる」には、一緒について来させるという意味があり、連行している印象を受けます。
「犬を連れて散歩に行く」ともいうように、自分よりも下の者に対して使うことの多い言葉です。
この言葉を使用してしまうと、お客様を自分よりも下においているように感じられます。
「お」をつけていても、相手に失礼になってしまうことがあるのです。
お客様にも、連れてきた先にいる人にも敬意を表すなら「ご案内しました」とするのが適切です。
「ご」は他人に対する行為について、行為の及ぶ相手に対する敬意を表します。
つまり、案内されている人に敬意を表していることになります。
敬意を表す順番は、お客様が先で、次が身内です。
自分の上司よりも、まずはお客様に敬意を表します。
案内をしたなら、椅子を勧めるなどするのが望ましいです。
会社の場合なら、応接室に案内することが多いでしょう。
応接室には椅子があるはずなので、相手に座るように勧めます。
お茶などを出すとさらに丁寧です。
「お客様をお連れしました」を使った例文
・『ただいま、お客様をお連れしました』
「お客様をお連れしました」の返答や返信例
お客様に対してあいさつをします。
連れてきてくれた人に対しては、自分が案内をやらずに他の人がやってくれたという意味で感謝の言葉を述べておいてもよいでしょう。
お客様に対しては椅子を勧めます。
その後に会話をするなど、お客様がきた目的を果たします。
この言葉は適切ではありませんが、お客様のいる前で部下などを叱ってはいけません。
注意をする場合は、お客様が帰ってからにします。
まとめ
会社などでは、お客様がやってくることが珍しくありません。
やってきた方を応接室などに案内することもあるでしょう。
そのときに使われる言葉ですが、この言葉ではお客様に失礼なので、相手を敬う言葉を使うようにします。