「ご承知のとおり」とは?ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

「ご承知のとおり」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「ご承知のとおり」について、その意味や使い方等を徹底解説します。

「ご承知のとおり」とは?

「ご承知のとおり」における「ご承知」は、「知っていることや、分かっていること」を意味する「承知」に、敬意を示す接頭辞の「ご」が付けられた言葉です。

「承知」「承って知ること」の意味であり、シンプルに言い換えると上記となるのです。

また、次の「とおり」は漢字表記では「通り」で、ここでは「同じ状態や方法であること」の意味で使われています。

従って、「ご承知のとおり」「知っているのと同じで」、言い換えると「知っているように」と言った意味の丁寧な表現になります。

「ご承知のとおり」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

この「ご承知のとおり」のフレーズは、目上の人から相手の方が知っていると思われることを質問された際に、冒頭にこのフレーズを付け、その後に答えると言う方法で使われます。

また、相手の方が知っているかどうかが分からない場合にも、「あなたなら当然知っておられると思いいますが」とのニュアンスで使われることもあります。

この様に、相手の方を立てるために使われるフレーズで、それほど深い意味で使われているものではありません。

また、このフレーズを使う際に注意すべき点としては、相手の方を立てるつもりが、結果として見下したニュアンスに取られないようにすることです。

例えば、若者の間では比較的知られているものの、年配者には余り知る人がいないような事柄を質問された際に、このフレーズを使って答えると、馬鹿にしていると取られかねません。

内容によっては、このフレーズを使うのは避けた方が良いケースもあることを理解しておく必要があります。


「ご承知のとおり」を使った例文

・『その件に関しては、部長がご承知のとおり、明日の会議で各営業所に徹底する予定です』
・『ご承知のとおり、この新製品は弊社の特許技術を活用することで実現できたものです』
・『この店舗は、ご承知のとおり昨年の4月にオープンし、来月で1周年を迎えます』

「ご承知のとおり」の類語や言い換え

「ご承知」の類語としては「ご存知」「ご認識」が挙げられます。

従って、「ご承知のとおり」は、「ご存知のとおり」「ご認識のとおり」と言い換えることが出来ます。

まとめ

「ご承知のとおり」「知っているのと同じで」、言い換えると「知っているように」と言った意味の丁寧な表現になります。

このフレーズは、目上の人から質問された際に、相手の方を立てる意味で、冒頭に使われることの多い表現です。