ここでは「いらっしゃいますか」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「いらっしゃいますか」とは?
「いらっしゃいますか」は、2つの意味で使われる表現です。
その1つ目は、誰かが“居ますか?”という使い方で、「○○様はいらっしゃいますか」という用い方が定番です。
そして、もう1つは“来ますか”という意味になり、「何時にいらっしゃいますか」と使った時には、何時に来るのかと聞いていることになるという具合です。
どちらの意味で使っているかの区別はそれほど難しくなく、自分から誰かが居るのかと聞く使い方をする場合には電話口で使うことが多いです。
来るのかと聞く使い方になる時には「来られますか」と言い替えることができ、そちらでも丁寧な敬語表現となっているため、無理にこの「いらっしゃいますか」とはせずにそのように用いるケースも多いです。
「いらっしゃいますか」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「いらっしゃいますか」は、口語、文章のどちらでも使うことができますが、文章の場合は「来られますか」の方の意味になると考えていいでしょう。
「当日は何時にいらっしゃいますか」のような使い方になることが多く、口語の時には電話口や直接訪問した先の受付などで誰かは居ますかという用い方をしたり、文章と同様にいつ来られるかと聞く使い方をされています。
用いる際の注意は、やはりどちらの意味なのかという点になりますが、自分で使う場合には間違えることはなく、使われた際にも多くがすぐに分かります。
ただし、「15時にはいらっしゃいますか」のような使い方をされた時には、15時に来るのか、15時にどこかに居るのかの2つの解釈ができてしまうため、この表現を使った文章だけでなく、前後の文脈からそのどちらなのかを判断する必要があります。
「いらっしゃいますか」を使った例文
・『恐れ入りますが、○○様はいらっしゃいますか』
・『会場には何時頃にいらっしゃいますか』
「いらっしゃいますか」の類語や言い替え
・『おられますか』
この表現は「いらっしゃいますか」を居ますかの方で使う場合の言い替えになります。
ビジネスシーンで用いる場合、関東では「いらっしゃいますか」の方が丁寧だとされる傾向がありますが、関西ではこの「おられますか」が一般的に使われており、そのような地域によって使い分けるといいかも知れません。
まとめ
「いらっしゃいますか」は、居ますか、または来ますかという2つの意味で使うことができる表現です。
自分で使う場合に解釈を間違えることはありませんが、使われた際には前後の文脈も含めてどちらかのかをきちんと理解する必要があります。