この記事では「大したお構いもできませんが」について解説をします。
「大したお構いもできませんが」とは?意味
それほどの世話はできないけれど、といった意味です。
「大した」は、程度のはなはだしいさまを表す語で、非常にという意味があります。
「お構い」は「構うこと」の尊敬語・美化語で、世話、もてなすことという意味です。
後に打消しの語をともなって使用をします。
「できません」は、不可能である意を表します。
「でき」は「できる」のことで、それをする可能性があるという意味です。
それを丁寧な打消しの表現の「ません」で打ち消しています。
「大したお構いもできませんが」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、お客さまが来たときに用います。
来たときに述べるもので、帰るときに述べるものではありません。
帰るときなら「大したお構いもできませんでしたが~」という言い方になります。
お客さまが来たときには、お茶やお菓子を出すなどしておもてなしをします。
場合によっては食事をだすこともあります。
これだけでも十分なおもてなしといえるかもしれませんが、「私は十分なおもてなしをしています」と自らいうことはありません。
おもてなしをする側は、へりくだった表現をすることが一般的です。
この言葉はへりくだった表現となっています。
この後には、「くつろいで欲しい」「ゆっくりして欲しい」といった意味の言葉が続きます。
お客さまにくつろいでもらうためには、居心地のよい空間に整えておくことが大切です。
室温を適切に保つ、香水やタバコのにおいが残らないようにする、室内にホコリがたまっていないようにするなど、気をつけます。
「大したお構いもできませんが」を使った例文
・『大したお構いもできませんが、どうぞごゆっくりしていってください』
「大したお構いもできませんが」の返答や返信例
こちらを歓迎してくれているので、感謝の気持ちを伝えます。
お茶やお菓子などを出してくれたときも、お礼を伝えましょう。
このような言葉を伝えられたからといって、大したおもてなしをしてくれないわけではありません。
たとえ、大したおもてなしをしてくれなかったとしても、それに対して不満はいいません。
この後には、世間話をしたり、用件を伝えたりすることになるはずです。
長居をすると迷惑になるので、適当な時間になったら帰りましょう。
まとめ
この言葉は、お客さまが来たときに述べるものです。
自分の側を控えめに表現した言葉です。
大切なお客さまなので、失礼のないようにおもてなしをしましょう。
この言葉を伝えたからといって、おもてなしをしないのではありません。