相手のことを心配する時に使う言葉には「ご無事を案じております」があります。
「ご無事を案じております」とは?
この言葉に使われている「無事」は危険なことや事故、病気などが起こらないことを示す言葉であり、健康で平常運転な場合を表す時にも使います。
この「無事」に敬語表現である「ご」が付いたものが「ご無事」であり、こちらは漢字で「御無事」と書くことも可能です。
「ご無事」は相手の身体や体調が何事もないことを表す意味以外にも、心が鈍くてお人好しを表す時にも使うことが可能です。
さらにこの言葉に使われている「案じる」は人や物事に対して心配することを表す時に使う言葉であり、これ以外にも物事を考える時や恐れるという意味も存在します。
この言葉の最後に使われている「おります」は「いる」の謙譲語である「おる」に、丁寧語である「ます」を付けた敬語表現です。
「案じております」の類義語としては「ご案じ申し上げます」があり、こちらも心配や気にしていることを表す時に使うことが可能です。
「ご無事を案じております」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「ご無事を案じております」は特定の人に対して心配している時や気に掛けている時に使う言葉であり、こちらはビジネスシーンでも使うことが可能です。
この言葉は心配するという表現を丁寧にした言葉であり、挨拶や社交辞令としても多く使われています。
より具体的な心配や懸念事項がある場合はこれをしっかりと伝える方が問題は起こりません。
「ご無事を案じております」は目上の人に対して使うことが可能ですが、「心配しております」という表現は目上の人に対して使わない方がいいとされています。
類義語として使う「ご案じ申し上げます」は 「ご無事を案じております」と一緒に使えません。
「ご無事をご案じ申し上げます」は二重敬語となってしまうので、間違えないようにしましょう。
「ご無事を案じております」を使った例文
・『社長のご無事を案じております』
・『部下からご無事を案じておりますという内容のメールが送られて来た』
・『秘書からご無事を案じておりますとの電話がありました』
「ご無事を案じております」の返答や返信例
この言葉は基本的に心配している内容なことが多いので、返答や返信する際にはこのことに感謝することを伝えるのが一般的です。
返信例としては「心配をお掛けしました」などがあります。
まとめ
「ご無事を案じております」は特定の人に対して心配している時や気に掛けている時に使う敬語表現です。
この言葉は基本的に目上の人に対して使う敬語であり、類義語としては「ご案じ申し上げます」があります。
この言葉は目上の人や取引先の人の健康を心配したり祈る時に使う言葉であり、挨拶や社交辞令としてもよく使われます。