報告書でもできれば書きたくない書類というものは何種類かあります。
今回はそんな中でも重要なものを1つご紹介致します。
この記事では「事故報告書」について分かりやすく説明していきます。
「事故報告書」の意味
これは『業務上に発生した事故について発生状況や原因、責任の所在を明確にして今後の対応、そして再発防止に努める為に役立てる書類』です。
ポイントは『業務上発生した事故』と『今後の対応』、『再発防止』です。
事故は出来れば避けたいですが、業務で車などを運転をする際にどんなに気を付けていても貰い事故を起こしてしまうなどの状況はどうしても発生してしまいます。
それ以外にも工事や製造中に発生するあらゆる事故や通勤途中に発生するアクシデントに関しても報告する義務が存在します。
なぜならばこれらの状況次第で『労災』に当てはまるか当てはまらないかなどを明確にする必要があるからです。
また、同じ事故を防ぐ為のケーススタディとしての側面もあります。
したがって事故についての詳しい調査、再発の今後の防止対策を行う為にも『自己報告書』は重要なトリガーになるものです。
「事故報告書」の使い方
報告書については各社でテンプレが存在していますのでケースバイケースですが、おおよその書き方は存在しています。
『何が発生したのか』、『どこで発生したのか』、『誰が事故に遭ったのか』、『いつ事故が発生したのか』、『どのような経緯で発生したのか』、『なぜ発生したのか』を明確にする必要があります。
これは主観ではなく、第三者に客観的に事故状況を説明して正しい判断や認識の違いを防ぐ為に大変重要です。
その際に報告書を補助する写真や書類などを添えると報告書の内容に客観性と正確性が増します。
また、『事故報告書』の提出は自己に遭遇いたら出来るだけ速やかに上司に報告する必要があります。
時間が経ってしまうと解決がしにくくなったりなど問題が難しくなってしまいます。
また、自分に多少なりとも非があった場合は必ず謝罪の言葉を添えておくと心象にも影響しますので覚えておきたいポイントです。
出来るだけ自分の責任にされたくないという気持ちをグッとこらえて、冷静かつありのままの客観的な報告書を心掛ける様にしましょう。
「事故報告書」の言い換え表現
この書類の言い換え表現はほとんど存在しませんが、製造業などを中心に『ヒヤリハット報告書』というものがそんざいしています。
『ヒヤリハット』とは1つの事故が発生するその後ろには29件の軽微な問題と300件の異常状態があるとされています。
これはアメリカで労働安全について研究をしたハーバート・ハインリッヒが見つけた事故の法則で通称『ハインリッヒの法則』と言われています。
事故を撲滅する為にはこの『ヒヤリ』としたり『ハット』したりする事故を分析し防止することが大切と言われています。
「事故報告書」の英語表現
英語表現については我々にも馴染みのある英語があります。
『Accident Report』(事故報告書)でそのまま『アクシデントレポート』と呼ばれています。
書き方や使い方も基本的には日本と同じですが、必ず会社のテンプレが存在するかを確認してから書き始める様にしましょう。
また『ヒヤリハット報告書』は『Near miss accident report』(ニアミス事故報告書)や『Close call report』(間一髪事故報告書)などと呼ばれます。
まとめ
如何でしたでしょうか。
報告書の中でもできれば関わりたくありませんが、不運にも発生してしまった場合には適切に対応をする必要があります。
日々の業務に気を付けると同時に万が一発生した場合のことも考えて社内のテンプレなどを確認することをお勧め致します。