「おられませんでした」とは?
ビジネスでの使い方、敬語での言い換えなど、分かりやすく解説していきます。
「おられませんでした」とは?
「おられませんでした」は、「いなかった」ことを敬語で表現した言葉です。
ここでは「おる」という謙譲語と、「れる」という尊敬語を同時に使用しています。
そのため、一般的には二重敬語として誤りと考えられます。
これは「おりませんでした」とすることで、謙譲語として使用できる言葉です。
また「いらっしゃいませんでした」のようにすれば尊敬語にできます。
つまり、謙譲語の「おる」と尊敬語を意味する「れる」を同時に使用しないほうが、誤解のない形で「いなかった」ということを伝達できるのです。
「おられませんでした」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「おられませんでした」を使う場合には、どのようなものがあるでしょうか。
たとえば、先輩から部長が席にいるかを確かめるように頼まれたとします。
しかし部長は、自席にいなかったのでした。
このような場合には、「座席を確かめましたが、今はおられませんでした」と述べるとどうでしょうか。
このようにすると、誤った表現になってしまうのです。
この場合は、「座席を確かめましたが、いらっしゃいませんでした」のように言い換えるとよいいのです。
この言葉を使用する際には、敬語の使い方に注意しましょう。
謙譲語であれば「おりませんでした」、尊敬語であれば「いらっしゃいませんでした」とするのが適切です。
二重敬語になってしまわないように、注意して使用するとよいでしょう。
「おられませんでした」を使った例文
「おられませんでした」を使った例文を挙げます。
例文として挙げていますが、「おられませんでした」は「いらっしゃいませんでした」に置き換えて使用するとよいでしょう。
・『ここにはおられませんでした』
・『今はオフィスにおられませんでした』
・『今週はずっとおられませんでした』
「おられませんでした」の類語と敬語での言いかえ
この言葉の類語と敬語での言いかえを説明します。
「おられませんでした」の類似表現
この言葉の類似表現には、「いませんでした」があります。
「おられません」と「いません」は、同じような意味合いで使用できる言葉なのです。
「おられませんでした」の敬語表現
この言葉を、別な敬語表現で言いかえるとどうでしょうか。
たとえば、「いらっしゃいませんでした」のように言いかえできます。
まとめ
このように「おられませんでした」は、「いなかった」ことを敬語で表現した言葉です。
ただし、「いらっしゃいませんでした」などに正しく置き換えて、使用するとよいでしょう。