「弊店」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「弊店」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では、ビジネスでよく使われる「弊店」の熟語について、その意味や使い方等を、分かりやすく説明します。

「弊店」とは?意味

「弊店」の読みは「へいてん」「自分が勤務したり経営する店舗」を遜って表現する言葉です。

この熟語における「弊」の漢字の音読みは「へい」で、訓読みは「ついえる」で、意味としては「弊衣」の熟語で使われている「物が破れてぼろぼろになること」や、「疲弊」で使われている「からだがぐったりとなること」や、「弊害・悪弊・語弊」等の熟語で使われている「たるんで生じた害のこと」や、この主題の「弊店」の他「弊社・弊行」など、「自分に関係することに付けて謙遜を示す」語としての意味を持っています。

「弊店」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

「弊店」における「店舗」「飲食店」「各種小売店」「各種サービス店」など、あらゆる「店舗」に対して使うことが可能です。

この「弊店」と同様に、自分が勤務したり経営する店舗」を表現する言葉とし「当店」があります。

この「当店」の熟語は謙遜するニュアンスが「弊店」よりも大きく低下します。

従って、ビジネスにおいては、「当店」よりも「弊店」を使った方が良い様に思われます。

しかし、最近では「弊店」よりも「当店」の方が、広く使われています。

この理由としては、謙遜するのは良いのですが、先に説明した「弊」の漢字が持つ意味が余りにもネガティブであり、お客様にPRする必要もある自分の店を「良くない店」とのニュアンスを持つ言葉を使うのは、少々不適切なのではと言う考え方があるからだと考えられます。

結論としては、一般的なシチュエーションでは「当店」を使い、トラブル等で謝罪する必要があるような場合に限定して「弊店」と使うと言った使い分けが良いのではないかと思われます。


「弊店」を使った例文

・『弊店の本日のおすすめ料理は、こちらの肉料理または、こちらの魚料理となっています』
・『弊店では12月20日から歳末大売出しとして、全商品20~30%の割引販売を実施します』
・『弊店では11月の最終定休日以降、年内無休で営業し、また歳末大売出しを実施します』

「弊店」の類語や言い換え

「弊店」の類語通しては、「当店」「わが店」等が挙げられます。

まとめ

「弊店」の読みは「へいてん」「自分が勤務する店舗」「自分が経営する店舗」を遜って表現する言葉、すなわち謙譲語です。

お客様に使う言葉としては謙譲語の「弊店」を使う方が一般的には良いと思われます。

しかし、「弊」の漢字のニュアンスが余りにも良くないので、最近では「弊店」よりも「当店」の方がよく使われています。