年の暮れに、知っておきたいビジネス敬語もあります。
「年末のご挨拶とさせていただきます」の正しい使い方を解説していきます。
「年末のご挨拶とさせていただきます」とは?
「年末のご挨拶とさせていただきます」は、年末にお送りするメール文のひとつ。
取引先などに、一年の締めくくり文を送付したい場合に使います。
「本年の業務はこれで終わりになります」というニュアンスが含まれています。
「年末のご挨拶とさせていただきます」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「年末のご挨拶とさせていただきます」は少々注意したいフレーズです。
人によっては一方的だと感じてしまい、悪い印象をもたれてしまうこともあります。
もともと「させていただきます」は相手の許可を得て、こちらが得する時に用います。
この場合は、いつから冬休みに入るかはこちらの事情によるもの。
そのため「年末のご挨拶とさせていただきます」と書いてしまうと、どこかちぐはぐな印象を与えてしまいます。
同じような表現もあわせて学んでおき、気持ちのいい年の瀬になるよう工夫しておきましょう。
伝え方ひとつで、印象は大きく変わります。
「年末のご挨拶とさせていただきます」を使った例文
・『誠に勝手ながら、28日から1月5日までは休業いたします』
・『下記の期間は、年末年始の休業期間となります』
・『ご迷惑をおかけしますが、年末年始の営業日は以下の通りになります』
「年末のご挨拶とさせていただきます」の類語や敬語での言いかえ
「年末のご挨拶とさせていただきます」の言いかえとして「誠に勝手ながら、28日から1月5日までは休業いたします」などの表現があります。
具体的にいつからいつまで休業になるのか、分かりやすく伝えています。
「本年も大変お世話になりました」など感謝の気持ちを付け加えて、丁寧なメール文にしていきましょう。
「年末のご挨拶とさせていただきます」の類似表現
よく似た言い方に「今年も残すところ、あと僅かになりました」があります。
こちらはメールの冒頭で用いる、挨拶の言葉になります。
十二月にはいってから、取引先と年末年始の予定を調整する時に使います。
「年末のご挨拶とさせていただきます」の敬語表現
さらに丁寧な言い方にしたいなら「ご迷惑をおかけしますが、年末年始の営業日は以下の通りになります」といいます。
「ご迷惑をおかけしますが」とひと言断りを入れているので、丁重なフレーズになります。
「年末のご挨拶とさせていただきます」の返答や返信例
こうした表現をいただいたら、それに見合う言葉をお送りします。
「年末のご挨拶をいただき、ありがとうございます。
来年度も、どうぞよろしくお願いいたします」とお送りします。
まとめ
「年末のご挨拶とさせていただきます」の意味と使い方を学びました。
年の瀬にお送りする表現ですが、具体的な日付が入っていなく、相手に不安を与えてしまうこともあります。
他の言い回しを使いながら、丁寧なやり取りを心がけてください。