この記事では日常でも、ビジネスシーンでもしばしば使われる慣用句の「御心労は如何ばかりかと」について、その意味や使い方等を分かりやすく説明します。
「御心労は如何ばかりかと」とは?意味
最初に、「御心労は如何ばかりかと」の慣用句において、キーとなる言葉の「心労」について説明します。
「心労」とは、「あれこれ心配して気疲れすることや、精神的に疲労すること」を意味する言葉です。
「御心労」は、この「心労」に敬意を示す接頭辞の「御」が付けられた言葉で、「ご心労」と表記されることも、少なくありません。
また、「如何ばかりかと」の読みは「いかばかりかと」で、「どれくらいや、どれほど」と言った意味の言葉です。
従って、「御心労は如何ばかりかと」の慣用句は、「精神的な疲労はどれほどかと」と言った意味になります。
「御心労は如何ばかりかと」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この慣用句で使われている「心労」は、似た言葉の「心配」よりも「精神的な疲労」が強いニュアンスを持ち、また少し硬い言葉なので、自分の状態・状況を指して使われることは少なく、相手の方を気遣って使われる言葉と言えます。
この慣用句は、相手の方の家族が重病で入院されたり、事故に遭い重傷で入院されていたりする場合に、それを気遣って使われることが多い表現です。
ちなみに、この慣用句で使われている「御心労」は、自分が上司などに仕事上で大きな心配をかけたような場合に、それを謝罪する表現として「御心労をお掛けし、誠に申し訳ございませんでした」等と使われることもあります。
「御心労は如何ばかりかと」を使った例文
・『奥様が入院されたとのこと、御心労は如何ばかりかとお察し申し上げます』
・『お子様が交通事故で入院されたとのことで、その御心労は如何ばかりかとお察しいたします』
・『急激な円安により経営状況が悪化しており、社長の御心労は如何ばかりかと推察します』
「御心労は如何ばかりかと」の類語や言い換え
「心労」の類語としては「心痛」や「心配」や「煩悶(はんもん)」等が挙げられます。
また、「如何ばかりかと」とは、その意味で記した「どれほどかと」や「どれくらいかと」と言い換えることが出来ます。
従って「御心労は如何ばかりかと」は、例えば「御心痛は如何ばかりかと」や「御心配はどれほどかと」や「御煩悶はどれくらいかと」等と言い換えることが出来ます。
まとめ
「御心労は如何ばかりかと」の慣用句は、「精神的な疲労はどれほどかと」と言った意味で、相手の方の「心労」を気遣う表現です。
「御心労は如何ばかりかとお察し申し上げます」等の表現でしばしば使われます。