この記事では、ビジネスシーンでもしばしば使われる慣用句の「たいへん困惑しております」について、その意味や使い方等を分かりやすく説明します。
「たいへん困惑しております」とは?意味
この慣用句における「たいへん」は「大変」と漢字表記されるのが一般的で、意味は言うまでもなく「非常にや、とても」で、後ろに続く言葉を強調する役割の言葉です。
次の「困惑」の読みは「こんわく」で、「どうしてよいか判断がつかず迷うこと」を意味する言葉です。
そして最後の「しております」は動詞の「する」に「いる」の謙譲語の「おる」、そして最後に丁寧語の「ます」が付けられた表現です。
従って、これらの言葉の意味を繋ぐと、「たいへん困惑しております」とは「非常に、どうしてよいか判断がつかず迷っています」との意味の丁寧な敬語表現となります。
「たいへん困惑しております」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この慣用句は、予想もしなかった事態が起き、かつその経緯等が把握できていない時に使われます。
例えば、社員が不祥事を起こしてニュースで報道されたり、いつもと同じ様に生産販売している商品に突然クレームが多発した様な場合に、状況や原因が十分に把握できていない段階で、「何が何だか分からずに、戸惑っている」との意味で使われたりします。
ここで示した例では、悪いことが起きた場合の例ですが、必ずしも悪いことが起きた時だけでに使われる表現ではありません。
例えば名誉ある賞を思いもしなかったのに受賞した様な際に、喜びの声と共に、使われることもあります。
「たいへん困惑しております」を使った例文
・『突然、研究部門を縮小するとの発表があり、研究所員一同、たいへん困惑しております』
・『常務が業務上横領の容疑で逮捕されたとの報に接し、社員の皆がたいへん困惑しております』
・『私のチームが開発した新製品が、本年の十大発明に選定され、喜びと共にたいへん困惑しております』
「たいへん困惑しております」の類語や言い換え
「困惑」の類語としては「戸惑い」や「迷い」や「当惑」や「混乱」や「狼狽」が挙げられます。
従って、「たいへん困惑しております」は「たいへん戸惑っております」や「たいへん迷っております」や「たいへん当惑しております」や「たいへん混乱しております」や「たいへん狼狽しております」と言い換えることが出来ます。
また、この表現は先に記した通り、丁寧な敬語表ですが、一般的な表現では「たいへん困惑しています」と言い換えることも出来ます。
まとめ
「たいへん困惑しております」とは「非常に、どうしてよいか判断がつかず迷っています」との意味の丁寧な敬語表現です。