ビジネス用語の「お足元にお気をつけてお越しください」とは何を意味しているのでしょうか。
今回は、「お足元にお気をつけてお越しください」の意味と類似表現を紹介します。
「お足元にお気をつけてお越しください」とは?
「お足元にお気をつけてお越しください」とは、「雨が降っているので注意して来てください」という意味のビジネス用語です。
「お足元にお気をつけてお越しください」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「お足元にお気をつけてお越しください」の「お足元」というのはビジネスや冠婚葬祭などで使われる定番の表現です。
一般的には「お足元の悪い中」という形で使われるこの言葉は「雨天」を意味します。
雨が振り道がぬかるんでいることにを指す表源で悪い中を省いた「お足元」だけでも雨の日や天気の悪い日を指す言葉としてビジネスの世界では意味が共有されています。
「気をつけてお越しください」というのは注意を促す意味を持つ「気をつける」、「来る」の尊敬語「お越しになる」、要求を表す「ください」で構成されています。
「注意してきて欲しい」というのが「気をつけてお越しください」の意味であり相手に対して来ることと道中で十分注意することのふたつを求めています。
「お足元にお気をつけてお越しください」という言葉は注意の対象として「お足元」を指定しています。
つまり「雨が降っていることで体が濡れたり泥はねしたりする恐れがあるので十分に注意しながら来てほしい」というのが正確な意味合いです。
「お足元にお気をつけてお越しください」を使った例文
・『生憎の雨ですがお足元にお気をつけてお越しください』
・『雨の後で道がぬかるんでいるのでお足元にお気をつけてお越しください』
・『雨天でも開催いたしますのでお足元にお気をつけてお越しください』
「お足元にお気をつけてお越しください」の類語や敬語での言いかえ
「お足元にお気をつけてお越しください」は雨に対する注意を促す表現です。
表現を変えると受け取る側の印象も変わるのでふさわしい表現を使いましょう。
「お足元にお気をつけてお越しください」の類似表現
・あいにくの雨ですがお気をつけてお越しください
「お足元」という言葉をわかりやすく言い換えた表現です。
意味としてはほとんど同じですがより直接的でわかりやすい形になっています。
「あいにく」を使うことで雨が降ってしまったことを残念に思う気持ちも込められています。
「お足元にお気をつけてお越しください」の敬語表現
・ご来訪を心よりお待ちしています。
どうぞお足元にお気をつけてお越しください。
「来てほしい」という強く待ち望む気持ちを加えた表現です。
「来訪」には「わざわざ来てくれる」という意味があり強い敬意を込めるときに用いられます。
「お足元にお気をつけてお越しください」の返答や返信例
「ぜひお伺いいたします」「当日を楽しみにしています」といったように行くことを前提にそのことを心待ちにしていることを伝えましょう。
天気に対しても気遣ってくれたことに対して「お気遣いありがとうございます」と感謝の気持ちを伝えるのも良い対応です。
まとめ
「お足元にお気をつけてお越しください」という表現は雨の日限定で使われるビジネス定型文でありそのままの意味で使われています。
深い意味や裏の意味を読む必要はなく素直に受け止めて心遣いに感謝するのが大人のマナーです。